米・イスラエルの対イラン攻撃5日目、各国が非難と対話呼びかけ
米国とイスラエルによるイランへの軍事攻撃が5日目に入る中、国際社会では軍事行動への非難と、停戦・対話による沈静化を求める声が広がっています。焦点は「これ以上の拡大をどう止めるか」です。
何が起きているのか:反応の中心は「即時停止」と「外交」
報道によると、攻撃開始後の数日間で各国要人が相次いで声明を出し、軍事作戦の停止や緊張緩和を求めました。共通するキーワードは、段階的なエスカレーション(攻撃の連鎖)を避けること、そして外交ルートを戻すことです。
中国:武力では解決せず、新たな問題を生む
中国の王毅外相は火曜日、紛争のさらなる激化と制御不能化を防ぐため、軍事行動の即時停止を呼びかけました。王外相は「武力の行使は問題を真に解決できず、代わりに新たな問題と深刻な影響を生む」と述べたとされています。
オマーン:停戦への「出口」はまだある
オマーンのバドル外相は火曜日、緊張緩和に向けた「出口(オフランプ)」は依然として利用可能だとし、「即時停戦」と「責任ある地域外交」への回帰を促しました。
オマーンは、攻撃が始まる前までイランと米国の間接協議を仲介していたとされ、当事者間の直接対話が難しい局面での調整役として注目されてきました。
ロシア:攻撃停止を要求、核拡散リスクにも言及
ロシアのラブロフ外相は火曜日、米・イスラエルの対イラン攻撃を「侵略行為」と表現し、即時の戦闘停止を求めました。さらに、イランへの攻撃がテヘランだけでなく周辺国にも核兵器獲得を志向させる可能性があるとして、核拡散の問題が制御不能に陥り得ると警告したと伝えられています。
インドとUAE:抑制と民間人の安全を強調
インド:対話と外交で早期終結を
インドは火曜日、対話と外交を改めて呼びかけ、紛争の早期終結を求めました。外務省は、すべての当事者に自制、エスカレーション回避、民間人の安全の優先を促してきた立場を再確認したとされています。
UAE:対話を訴えつつ、防衛態勢は維持
UAE外務省は火曜日、事態のさらなる悪化を防ぐため緊張緩和と対話を呼びかけました。一方で、イランによる1,000回超の攻撃を検知したとし、防衛面での態勢を変えていないとも述べたとされています。また、UAEは紛争当事者ではない立場を維持していると表明しました。
欧州:国際法の枠組みをめぐる批判と「バランス」要求
スペイン:基地使用も拒否、国際法順守を条件に
スペインのサンチェス首相は土曜日、米・イスラエルの「一方的な軍事行動」を非難し、国際法の枠外での「不当」かつ「危険な軍事介入」だと述べたとされています。さらにスペイン政府は、対イラン軍事作戦のためにスペインの基地や施設を使用する米国側の許可を認めない方針も示し、使用がある場合は国際法に適合する必要があるとしました。
同時にスペインは、イランによる湾岸諸国への報復攻撃も非難し、欧州は「均衡と節度」の立場を取り、緊張緩和と交渉への回帰を促すべきだと訴えたと報じられています。
フランス:国際法の外で行われた作戦は承認できない
フランスのマクロン大統領は火曜日、米国とイスラエルが開始した軍事作戦は「国際法の外」で行われ、フランスとして承認できないと述べたとされています。
カナダ:国際秩序の揺らぎに言及、政治解決を求める
カナダのカーニー首相は火曜日、中東における国際秩序の機能不全に「遺憾」を示し、米国とイスラエルを含むすべての当事者に「国際的関与のルール」を尊重するよう求めました。カナダは迅速な緊張緩和を呼びかけ、目標達成を支援する用意があるとも述べたとされています。
また、危機の解決にはより広い政治的解決へのコミットメントが必要で、外交的関与がより大きく深い紛争を避けるうえで不可欠だとの考えを示したと報じられています。
今回の国際反応が示す「3つの争点」
- エスカレーションの回避:攻撃と報復が連鎖するほど、当事者が「引き返しにくい」構図になりやすい。
- 国際法と正当性:欧州の一部は、軍事行動の枠組みを国際法の観点から強く問題視。
- 核拡散と民間人保護:安全保障の不安定化が核拡散の誘因になり得る、という懸念と、民間人の安全確保の必要性。
5日目に入ったいま、各国のメッセージは「武力の応酬を止め、外交に戻す」一点に収れんしつつあります。停戦に向けた具体的な手続きや仲介の枠組みが再起動できるかが、次の局面の鍵になりそうです。
Reference(s):
Nations denounce US-Israeli strikes on Iran, call for dialogue
cgtn.com








