イスラエルがテヘランとレバノン空爆、イランは報復攻撃継続 米上院は対イラン制限案を阻止
2026年3月5日(木)未明、イスラエル軍はイラン首都テヘランの「インフラ」を標的にした新たな大規模攻撃を実施したと発表しました。米国とイスラエルによる対イラン攻撃が「6日目」に入る中、イラン側はミサイルや無人機による反撃を続け、周辺国レバノンでも死者が出たと報じられています。
テヘランに「広範な波状攻撃」 イスラエル軍が発表
イスラエル国防軍(IDF)は3月5日朝、Xへの投稿で、テヘランのインフラを狙った「広範な波(broad wave)の攻撃」を開始したと述べました。今回の動きは、継続する米・イスラエルの対イラン攻撃の一環と位置づけられています。
イランのミサイル攻撃を検知 テルアビブでサイレンと爆音
イスラエル軍は同日未明、イランからのミサイル攻撃を検知したと説明しました。テルアビブではサイレンと大きな爆発音が聞こえたとされ、イスラエル側は防空システムが迎撃を試みているとしています。
イラン赤新月社「174都市が影響」 攻撃回数は少なくとも1,332件
イランの赤新月社は3月5日、米・イスラエルの空爆キャンペーンにより、これまでに国内174都市が影響を受けたと発表しました。記録された攻撃は少なくとも1,332件、対象地点は636か所に上るとしています。
レバノンでも空爆報道 南部・東部で8人死亡
レバノンの公式メディアは3月5日朝、南部と東部で複数のイスラエル空爆があり、8人が死亡し、負傷者も出たと報じました。
国営の国営通信(NNA)によると、南部アル=クライラ近郊で夜明けに車が無人機で攻撃され3人が死亡。東部ザーリェ方面の道路でも車が無人機攻撃を受け2人が死亡したとされています。さらに南部ザウタルとクファル・トゥブニトの間の地域が3回の空爆を受け、3人が死亡、複数が負傷したと報じられました。
米国防長官「米潜水艦がイラン軍艦を撃沈」
米国防長官ピート・ヘグセス氏は3月5日、国防総省での記者会見で、米国の潜水艦が公海上でイランの軍艦を沈めたと述べました。ヘグセス氏は「国際水域で安全だと思っていたイランの軍艦が、魚雷で沈められた」とし、「第二次世界大戦以来、魚雷による敵艦撃沈は初めてだ」と主張しました。
発端は「土曜朝」の空爆 最高指導者が死亡と報道
一連の攻撃について、土曜朝の米・イスラエルによる対イラン空爆で、イランの最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師が家族の一部、軍高官、民間人らとともに死亡したと報じられています。イランはこれに対し、イスラエルと中東各地の米軍基地を標的に、ミサイルと無人機の波状攻撃で応じているとされています。
米上院では「トランプ氏の対イラン行動を制限」する動きが阻止
米国内政治の面では、トランプ大統領による対イラン行動を制限する動きが上院で阻止されたと伝えられました。軍事作戦の拡大と国内の権限論争が同時進行する構図は、危機の見通しをいっそう読みづらくしています。
いま何が焦点か:断片的情報でも見える3つの論点
- 攻撃の広がり:首都テヘランの「インフラ」から、周辺国レバノンの車両攻撃まで、地理的な波及が止まりません。
- 民間への影響:赤新月社が示す「174都市」「1,332件」という数字は、生活インフラや地域社会への負担の大きさを想起させます。
- 海上での軍事的転機:米側が主張する「潜水艦による撃沈」は、当事国の認識と行動を変えうる出来事として注視されます。
軍事発表と被害報告が交錯する中、次に何が「抑止」になり、何が「連鎖」を招くのか。6日目の中東情勢は、その境界線が見えにくい局面に入っています。
Reference(s):
Israel hits Tehran, Beirut; Senate blocks curbs on Trump's Iran action
cgtn.com








