国際女性デーに聞く「治す」だけじゃない医療——腫瘍内科医の言葉 video poster
2026年3月8日の国際女性デーに合わせ、米カリフォルニア州のがん治療拠点「City of Hope」で腫瘍内科医として働くリンダ・ボッサーマン医師が、「治療」と「寄り添い」の両方を見つめる医療の現実を語りました。
「魔法ではない」——科学と共感のあいだで
中国の国際ニュースメディアCGTNの番組「Health Talk」はこのほど、約40年にわたり患者を診てきたボッサーマン医師にインタビューしました。そこで印象的だったのは、医療を過度に美化しない率直さです。
医師は次のように述べています。
「私たちは魔法をするわけではありません。私たちには科学があり、思いやりがあります。でも、すべての人を治せるわけではない。そして、人生の終わりまでの道のりを、安心のために一緒に歩くことも同じくらい大切です」
「治せない時」が突きつける、もう一つの仕事
がん医療という言葉からは、手術や薬、検査といった“治すための手段”が想起されがちです。一方で、ボッサーマン医師の言葉は、医療の役割が「治癒」だけでは完結しないことを静かに示します。
医師が強調したポイント(発言から読み取れる核心)
- 科学(science):根拠に基づく治療で、少しでも良い結果を目指す
- 共感(compassion):治療の結果にかかわらず、人としての不安や痛みに向き合う
- 最期までの支え:治療が難しい局面でも、「快適さ」と「尊厳」を守るために伴走する
国際女性デーと「医療の声」——キャリアの重みが言葉ににじむ
国際女性デーは、社会のさまざまな場所で働く女性の経験に光を当てる日でもあります。今回のインタビューでは、約40年という長い臨床経験が、短い言葉の中に凝縮されていました。
「治せるかどうか」を超えて、患者の時間に寄り添うこと。その現実を知る声は、医療を受ける側にとっても、医療を支える側にとっても、日々の選択の見え方を少し変えるのかもしれません。
読み手が持ち帰れる、小さな問い
この発言が投げかけるのは、医療者だけの話ではありません。
- 私たちは「治る/治らない」以外の価値を、どれだけ言葉にできているだろうか
- 不確実な状況で、安心をつくる行為とは何だろうか
- 誰かの最終局面を支えるとき、必要なのは技術だけだろうか
国際女性デーの今日、こうした問いを共有すること自体が、静かな支え合いの一部になり得ます。
Reference(s):
International Women's Day | A doctor's word: We care beyond the cure
cgtn.com








