テヘランに「黒い雨」—油槽火災の煙が覆った朝、空から落ちた油混じりの滴
2026年3月8日(日)、イランの首都テヘランで「黒い雨」が降ったと伝えられました。油槽施設の火災による濃い黒煙で日中なのに照明が必要になるほど空が暗くなり、その後、油分を含むような黒い雨が降ったという証言が報じられています。
何が起きたのか:空を覆った黒煙と、油っぽい雨
住民が目を覚ました朝、太陽は見えず、燃える油槽施設から立ち上った厚い黒煙が街の上空を覆ったとされています。報道では、44歳のエンジニアが米Time誌に対し、"I can't believe it, I'm seeing black rain"(信じられない、黒い雨を見ている)と語ったとされています。
背景:一晩の空爆と、長時間続いた火災
報道によれば、一晩の米・イスラエルによる空爆が複数の油関連施設を直撃し、火災は数時間燃え続けたとされています。その結果、空気中に多様な汚染物質が放出され、街全体の視界や生活に影響が出た様子が描写されています。
なぜ「黒い雨」になるのか:煙の粒子が水分と結びつく
この種の現象は一般に、燃焼で生じた粒子状物質や化学物質が大気中の水分と結びつき、雨粒に取り込まれることで起こり得ます。記事では、汚染物質が大気中の湿気と結合して酸性の液滴を形成すると説明されています。
「酸性雨」の目安(pH)
- 通常の雨:pHはおよそ5.6
- 酸性雨:一般にpH 5.2未満
今回の雨について、具体的な測定値が示されたわけではありませんが、煙と降雨が重なったことで、見た目にも「黒く」「油っぽい」と感じられる雨が観測された、という流れです。
街の暮らしに何が起こるのか:視界、臭気、体感の変化
日中でも照明が必要になるほどの暗さは、都市機能にとって分かりやすいサインです。交通の見通しや屋外活動への影響に加え、煤(すす)や油分を含む粒子が落下することで、建物や車、衣類などに付着しやすくなる可能性もあります。
今後の焦点:大気の状態と、降雨が残すもの
黒煙と降雨が同時に起きた局面では、雨が「空気中の一部を洗い落とす」一方で、「地上に汚れとして移す」側面もあり得ます。国際ニュースとしては、攻撃の拡大や追加の火災、そして大気環境への影響が続くのかが、次の注目点になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








