スーダンで民間施設にドローン攻撃、少なくとも69人死亡 トラックと学校・保健拠点が標的に
スーダンで今週、民間人が利用する輸送トラックと、学校・保健センターの複合施設が相次いでドローン攻撃を受け、少なくとも69人が死亡しました。医療関係者やボランティアによると、限られた物資の中で治療が続き、人道状況の悪化が改めて浮き彫りになっています。
何が起きたのか(要点)
- 西コルドファン州アブ・ザバドで輸送トラックが攻撃され、52人死亡(目撃者によれば乗客は約90人)
- 白ナイル州(コスティ近郊のシュカイリ村)で学校と保健センターを含む施設が攻撃され、17人死亡
- いずれの攻撃も犯行声明はなく、スーダン軍・準軍事組織RSF(即応支援部隊)からの即時コメントも伝えられていません
1件目:西コルドファン州で民間トラックが被害、死者52人
より多くの犠牲が出たのは、西コルドファン州(南部)のアブ・ザバドで起きた攻撃です。医療筋や目撃者の話として、3月10日(火)にドローンが民間の輸送トラックを直撃し、少なくとも52人が死亡しました。
目撃者によると、トラックには約90人の乗客が乗っていたとされ、死亡したのは女性が大半で、男性や子どもも含まれるということです。
病院は「唯一の稼働施設」に患者が集中
負傷者はアブ・ザバドで唯一稼働している病院や周辺施設に搬送されました。ただ、現場は過密状態で、医療物資も限られる中、スタッフが対応に追われたと伝えられています。
2件目:白ナイル州で学校・保健センター複合施設が攻撃、死者17人
翌3月11日(水)には、白ナイル州のコスティ近郊にあるシュカイリ村で、別のドローン攻撃が発生し、少なくとも17人が死亡しました。死亡者には、学生9人、教師3人、患者4人、保健医療従事者1人が含まれるとされています。
スーダン医師ネットワークは、攻撃が学校と保健センターを直撃したとして、武装していない民間人への意図的な攻撃であり国際法違反だと訴えています。
責任は不明のまま、軍とRSFの応酬が続く
現時点で、いずれの攻撃についても犯行声明は出ていません。また、スーダン軍と準軍事組織RSFはいずれも、直後のコメントは伝えられていません。
一方で、RSFはこの3日間、軍が掌握する都市コスティに対しドローン攻撃を強めているとされます。さらにコルドファン各地では、砲撃やドローン攻撃が激化し、死傷者が増え続けているということです。支援団体は、こうした状況が「深刻化する人道危機」を一段と押し広げていると説明しています。
背景:2023年4月から続く戦闘が、民間生活を直撃
スーダンでは、スーダン軍とRSFの戦闘が2023年4月中旬に始まり、これまでに数万人が死亡し、国内外に数百万人が避難を余儀なくされたとされています。今回のように、移動手段や教育・医療といった生活基盤が攻撃に巻き込まれると、命の危険だけでなく、地域の回復力そのものが削られていきます。
今後の焦点:民間人保護と医療・支援の継続性
ドローンは前線から離れた場所にも届き得るため、日常の移動や通学、通院といった行為が突然リスクに変わります。責任の所在が不明な攻撃が続くほど、地域社会の不安は増し、医療や支援の受け皿も先細りになりかねません。今後は、追加攻撃の有無に加え、医療物資の不足や避難の長期化がどこまで深刻化するのかが注目されます。
Reference(s):
At least 69 killed in two drone strikes on civilian sites in Sudan
cgtn.com








