トランプ氏「対イラン攻撃はまもなく終了」 イランは終結へ3条件提示
2026年3月11日(現地時間)、米国のドナルド・トランプ大統領はイランへの軍事攻撃について「まもなく」終わるとの見通しを語りました。一方で、米国・イスラエル側当局者からは「少なくともあと2週間」の攻撃準備が進むとの見方も出ており、発言と現場の時間軸にズレが生じています。イラン側は、戦闘終結の条件を具体的に提示しました。
何が起きたのか:衝突は12日目に
報道によると、米国・イスラエル・イランの衝突は2月28日に始まり、3月11日時点で12日目に入りました。情勢が長期化するかどうかは、各国の意思疎通と「終わらせ方」の条件設定に左右されそうです。
トランプ氏「終わるのは“すぐ”」…ただし時期はぶれる
トランプ氏は3月11日、対イランの軍事作戦は「まもなく」終わると述べました。理由として「標的にするものが実質的にほとんど残っていない」との趣旨の説明があったと、米メディアAxiosが伝えています。
ただ同氏は、この作戦を「戦争」であると同時に短期の「遠足(excursion)」のようなものだとも表現し、作戦の位置づけや終結時期について、受け止めが分かれうる言い回しも見せました。
イランのペゼシュキアン大統領が示した「3つの条件」
イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は、SNS(X)で「戦争を終わらせる唯一の方法」として、次の3条件を挙げました。
- イランの「正当な権利」の承認
- 賠償(reparations)の支払い
- 将来の攻撃を防ぐための、確固とした国際的保証
また同氏は、パキスタンのシェバズ・シャリフ首相との電話協議で「イランは地域諸国との対立を求めていない」とし、攻撃対象は自国領土への攻撃に使用された拠点に限るという趣旨を伝えたと報じられています。文脈としては「自衛の正当な権利」の範囲内での行動だと位置づけています。
「少なくとも2週間」準備という見立て:終結シナリオは二重化
Axiosによると、米国・イスラエルの当局者は、イランでの攻撃を少なくともさらに2週間続ける事態に備えているとされます。また、攻撃をいつ止めるかについて、内部で明確な指示が出ていないとも伝えられました。
トップの発言が「早期終結」を示唆する一方で、現場は「継続」を織り込む——。この二重化は、外交交渉の余地を残すサインにも、逆に偶発的なエスカレーションのリスクにもなりえます。
国連で示された被害の数字:民間人の犠牲が焦点に
イランの国連大使(国連常駐代表)であるアミール・サイード・イラバニ氏は3月10日、衝突開始以降、イランで民間人1,300人超が死亡し、民間施設9,669カ所が破壊されたと述べたとされています。軍事的な攻防だけでなく、民間被害の拡大が国際社会の議論の中心になりつつあります。
今後は、イランが掲げた「3条件」が交渉の起点になり得るのか、また米国側が語る「まもなく」と当局者の想定する「少なくとも2週間」の間に、どんな調整が入るのかが、情勢を読み解く鍵になりそうです。
Reference(s):
Trump says strikes will end 'soon,' Iran lays out three conditions
cgtn.com








