イラン大統領「政策は最高指導者と調整」 体制移行後の結束を強調
イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は2026年3月13日、政権として「最高指導者モジュタバ・ハメネイ」と調整なしに政策を提案・推進することはないと述べました。2月末の米国・イスラエルによる攻撃と指導部交代を経て、政権運営の軸足をどこに置くのかが注目されています。
発言の背景:国際クッズデー集会へのメッセージ
国営通信IRNAによると、ペゼシュキアン大統領は同日、国内各地で行われた国際クッズデーの集会について「叙事詩的」と表現し、参加した人々をたたえるメッセージの中で発言しました。
「調整と遵守」を明言:政権の基本姿勢を言葉に
大統領は、自身が宗教的・法的・国家的な基準に沿って、国の指導部の指針に全面的に従う義務があると説明しました。さらに、こうした「遵守」は、国家的な連帯の原則・基盤であり、第14代(イラン)政府の行動の土台になると強調したとされています。
優先課題は2点:「防衛準備」と「人々の暮らし」
ペゼシュキアン大統領は、政権の最重要の関心事として次の2点を挙げました。
- 米国とイスラエルの攻撃に対する、イラン軍の包括的防衛のための必要な準備
- 人々の事柄(暮らしや日常の課題)の整序
直近の経緯:2月28日の共同攻撃と最高指導者の交代
IRNAの報道として、2026年2月28日にイスラエルと米国がテヘランおよび複数都市を共同攻撃し、当時の最高指導者アリ・ハメネイや軍高官、民間人が死亡したとされています。これに対しイランは、イスラエルと中東地域の米軍基地・資産を標的に、ミサイルと無人機による波状攻撃で応じたとしました。
また、イランの専門家会議は2026年3月1日(日)に、モジュタバ・ハメネイを同国の第3代最高指導者として任命し、父にあたるアリ・ハメネイの後継としたと伝えられています。
今回のポイント:意思決定の「一本化」をどう受け止めるか
大統領が政策判断の前提として「最高指導者との調整」を明確に言語化したことは、国内向けには結束のメッセージになり得ます。一方で、軍事的緊張が続く局面では、どの領域(安全保障、内政運営、対外姿勢)で具体的な政策が動くのかが、次の焦点として残ります。
Reference(s):
Iran's president says all policies coordinated with supreme leader
cgtn.com








