2026年春、太平洋の異常嵐は“スーパ―エルニーニョ”を示唆か
太平洋で最近発生したサイクロン・メイラと台風シンラクの同時発生が、2026年後半に予測されるエルニーニョの異常強化を示すシグナルなのではないか、という関心が高まっています。気候変動下での極端な現象を把握するうえで、今季の動向は見逃せません。
エルニーニョとは
エルニーニョは、エルニーニョ・南方振動(ENSO)の暖相で、熱帯太平洋の中心部・東部で海面温度が平均0.5℃以上上昇する状態を指します。これにより全球的な大気循環が変化し、地域によっては大雨や干ばつを引き起こします。
“スーパ―エルニーニョ”の基準
科学者は「スーパ―エルニーニョ」を、海面温度偏差が平均で2℃以上に達する例外的に強い事象と定義することが多いです。過去のスーパ―エルニーニョは、極端な熱波や農業被害、さらには世界的な気温上昇の記録更新につながっています。
2026年が注目される理由
複数の気候センターが発表した予測モデルは、2026年下半期にエルニーニョが形成される可能性が高まっていることを示唆しています。世界気象機関は3月に、現在のラニーニャが中立へ移行しつつあり、エルニーニョへの転換確率が徐々に上がっているとコメントしました。
同時に、太平洋でサイクロンや台風が複数同時に発生する現象は、海洋・大気の相互作用を強め、エルニーニョの発達を加速させる可能性があります。ただし、これが必ずしもスーパ―エルニーニョにつながる保証はありません。
予想される影響
- アジア・アフリカの一部で深刻な干ばつが拡大。
- 南米やオーストラリアで集中豪雨や氾濫のリスクが増大。
- 太平洋域のサイクロン活動は活発化し、逆に大西洋のハリケーンは風切変動により抑制される可能性。
- 世界平均気温がさらに上昇し、記録的な高温が観測される恐れ。
不確実性と今後の観測
現在は春(2026年4月)であり、気象学者は「春の予測バリア」と呼ばれる不確実性が依然として高いことを指摘しています。したがって、スーパ―エルニーニョが実現するかどうかは、今後数ヶ月の海面温度と大気循環の動向を慎重に追う必要があります。
研究者は引き続き、太平洋の海温、熱帯対流系の発生状況、上空風の変化などをモニタリングし、早期警戒体制の強化に努めています。
Reference(s):
Could unusual Pacific storms signal a 'super El Nino' in 2026?
cgtn.com








