ロシア軍がキーウに大規模攻撃、中距離ミサイル「オレシュニク」を投入
ロシア軍がウクライナの首都キーウに対し、中距離弾道ミサイル「オレシュニク」を含む大規模なミサイルおよびドローンによる攻撃を仕掛けました。インフラや住宅地への被害が広がっており、事態は深刻な局面を迎えています。
甚大な被害:住宅やインフラが標的に
ロイター通信の報道によると、今回の攻撃によりキーウ市内および周辺地域で4人が死亡し、少なくとも83人が負傷しました。キーウ市長のヴィタリー・クリチコ氏は、市内で2人が死亡し、56人が負傷(うち30人が入院)したと報告しています。
ウクライナのゼレンスキー大統領はSNSを通じ、以下の被害状況を明らかにしました。
- 地方の水供給インフラへの打撃
- 複数の市場で火災が発生
- 数十棟の住宅および複数の学校が損壊
攻撃の規模と「オレシュニク」の投入
ウクライナ空軍によれば、攻撃は5月23日午後6時30分から開始されました。その規模は極めて大きく、以下のような兵器が組み合わせて投入されたとしています。
- ミサイル:航空機、艦船、地上プラットフォームから発射された約90発の多様なミサイル
- ドローン:約600機に及ぶ攻撃用ドローン
特に注目されるのが、ロシア国防省が使用を認めた中距離弾道ミサイル「オレシュニク」です。このミサイルは核弾頭と通常弾頭の両方を搭載可能という特性を持っています。今回の攻撃で核弾頭が使用された形跡はありませんが、ロシアはこのミサイルを2024年11月と2026年1月の計2回、これまでにウクライナ攻撃に使用しています。
主張が対立する攻撃の背景
今回の激しい攻撃に先立ち、ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ側がルハンスク州の学校に対し、3回にわたる波状攻撃(計16機のドローン)を行い、多くの死傷者が出たと主張しました。プーチン氏は、現場付近に軍事施設などはなかったと述べ、ロシア国防省に報復攻撃の計画を準備するよう命じていました。
これに対しウクライナ側は、軍は国際人道法および戦争の慣習法を厳格に遵守しており、攻撃目標は軍事施設のみに限定していると反論しています。
現在もロシアによる空襲が続いており、ウクライナ領空では複数のドローンが確認されるなど、緊張状態が続いています。
Reference(s):
Russia launches massive strike on Kyiv, uses Oreshnik missile
cgtn.com
