「史上最大」の代償か?2026年W杯、欧州ファンが直面する高額な旅費と心理的ハードル video poster
北米3カ国で開催される2026年FIFAワールドカップの開幕が目前に迫っています。史上最大規模となる今大会への期待が高まる一方で、欧州のサッカーファンからは、熱狂的な応援に駆けつけることが「経済的に困難」だという切実な声が上がっています。
物理的・経済的な距離がもたらす負担
今回のワールドカップは、アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国にまたがって開催され、出場チーム数も48チームに拡大しました。規模の拡大は大会を華やかにしますが、サポーターにとってはそれが大きな負担となっています。
- 航空券とチケットの高騰: 欧州からの長距離フライトに加え、チケット価格の上昇が家計を圧迫しています。
- 複雑な移動ルート: 3カ国にまたがる広大な開催地のため、試合ごとの移動手段の確保が非常に困難な状況です。
ドイツのファンの一人は、「ただ遠いだけでなく、費用が非常に高くつく」と、物理的な距離がそのまま経済的な壁になっている現状を語っています。
費用だけではない「心理的な壁」
また、ハードルとなっているのは金銭的な問題だけではありません。一部のファンからは、開催地であるアメリカの政治的な状況に対する不安の声も上がっています。
ベルリンを訪れていたアウクスブルクのサポーターであるパトリックさんは、自国の歴史的な教訓を振り返り、現在の米国の政治情勢に懸念を抱いていることが、渡米をためらう大きな理由になっていると述べています。
スポーツの祭典と「アクセスの公平性」
世界中の人々が熱狂するワールドカップですが、開催地の拡大と商業化が進む中で、「普通のファン」がチームを追いかけることが贅沢な行為になってしまうというパラドックスが生じています。
スポーツの祭典が一部の層だけのものではなく、いかにして多様な人々にとって開かれた場所であり続けられるか。大会の盛り上がりの裏側で、こうした問いが静かに投げかけられています。
Reference(s):
European football fans question cost of attending 2026 World Cup
cgtn.com