世界初、ユキヒョウの再野生化に成功。中国・賀蘭山で親子の姿を確認 video poster
中国の寧夏回族自治区にある賀蘭山国家自然保護区で、再野生化プロジェクトによって放流されたユキヒョウが野生下で出産し、子供を育て上げたことが確認されました。これは、絶滅危惧種であるユキヒョウの保護において、世界で初めての快挙となります。
世界初の「フルサイクル」達成
赤外線カメラが捉えたのは、1歳の子供を連れて歩く雌のユキヒョウの姿です。研究チームの報告によると、この雌は2024年4月に野生に放流され、その翌年の2025年4月から5月にかけて出産しました。その後、1年間にわたる子育てのサイクルを無事に完結させたことになります。
専門家は、今回の事例が以下のプロセスすべてを完結させた世界初の再野生化プロジェクトであると強調しています。
- 野生への放流
- 環境への適応と定住
- 自然なペアリング(交配)
- 野生下での出産
- 子供の生存と成長(子育ての成功)
緻密なモニタリングと訓練の成果
この成功は、単なる偶然ではなく、長期的な計画とテクノロジーの活用によるものです。2021年以降、同保護区では以下のようなアプローチを通じて、計8頭のユキヒョウを導入してきました。
- 再野生化トレーニング:野生で生き抜くための能力を身につけさせる訓練の実施。
- 衛星追跡:GPSなどの衛星追跡システムを用い、放流後の行動圏を詳細に把握。
- 赤外線カメラによる監視:人の手を介さず、自然な生態を記録し、繁殖状況を確認。
野生動物の再導入は、個体を放流して終わりではなく、その個体が次世代を残せるかどうかが真の成功の指標となります。今回の成果は、生物多様性の回復に向けた大きな希望となり、他の絶滅危惧種の保護計画にも重要な示唆を与えるものとなるでしょう。
Reference(s):
Snow leopard cub signals world's first in Helan rewilding project
cgtn.com

