米国の冬の嵐で少なくとも14人死亡 欠航続出と停電、交通に大きな影響
米国で広範囲に広がる強い冬の嵐の影響で、少なくとも14人が死亡し、航空便の欠航が相次いでいます。2026年1月26日(月)時点で、空と陸の移動が同時に滞ることで、都市部から地方まで「生活インフラの遅れ」が連鎖しているのが今回の特徴です。
何が起きているのか:欠航3,600便超、遅延も拡大
報道(ABC News)によると、冬の嵐に伴う事故などで少なくとも14人の死亡が確認されました。航空面では、フライト追跡サイトのFlightAwareの集計として、26日(月)早朝の時点で欠航が3,600便超、遅延が714便に達しています。前日の25日(日)は欠航が11,000便超とされ、週末から週明けにかけて混乱が持ち越されました。
欠航・遅延は日中にかけて増える見通しとされ、出張や乗り継ぎが多い冬季は、影響が広がりやすい状況です。
気象当局の見立て:北東部は大雪、東部は凍雨の恐れ
米国立気象局(NWS)は、ニューイングランド南方の低気圧が26日(月)にかけて東へ進み、北東部の一部で大雪、中部大西洋岸の一部で凍雨をもたらす見通しだとしています。
- 北東部:局地的に強い降雪
- 中部大西洋岸:凍雨で路面・設備が凍結しやすい
- アパラチア地域:降雪の可能性
- 南東部沿岸:寒冷前線の沖合移動に伴い雨が広がる見込み
空港が「結節点」になる:ボストン、NY、ダラスで影響が顕著
欠航の影響が大きい空港として、ボストンのローガン国際空港、ダラス・フォートワース国際空港、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港などが挙げられています。
航空各社は、旅行計画の変更に対応するための幅広い取り扱い(柔軟な予約変更など)を導入しています。一方で、航空運航は機材と乗務員の配置が緻密に組まれているため、欠航が増えるほど機材・クルーが目的地に残ってしまい、復旧がさらに難しくなるという構造的な課題も指摘されています。
道路も厳しい:強風と着氷で「移動の選択肢」が狭まる
連邦緊急事態管理庁(FEMA)は、吹雪に近い状況、強風、路面の凍結が広がれば、運転が危険になり得ると警告しています。飛行機が飛ばないと車移動に流れがちですが、今回のように道路条件も悪化すると、代替手段が限られます。
停電は82万戸超:テネシー州などで報告が相次ぐ
電力面でも影響が拡大しています。テネシー州からカロライナ両州にかけて停電が報告され、データ(PowerOutage.us)によれば、26日(月)早朝時点で82万戸超が停電。このうちテネシー州の件数が最も多いとされています。
停電は暖房や通信、給水などにも波及しやすく、都市機能の回復は「降雪が止むか」だけでは決まりません。道路の除雪、送電設備の復旧、空港の運用再開が同時に進む必要があり、週明けの物流・移動計画に影響が残る可能性があります。
いま注目されるポイント:なぜ影響が長引きやすいのか
今回の嵐は、広い範囲で同時に影響が出ていることに加え、現象が「雪」だけでなく「凍雨」「強風」「着氷」「停電」と重なっています。これにより、次のような連鎖が起きやすくなります。
- 欠航で機材・乗務員が分散し、便の再開に時間がかかる
- 道路状況の悪化で代替移動や物資輸送が滞る
- 停電が復旧作業・生活インフラに影響する
(各種報道・当局発表、通信社情報をもとに作成)
Reference(s):
At least 14 dead across multiple U.S. states amid winter storm
cgtn.com








