中国、15次五カ年計画で高水準の対外開放へ 外資環境を改善
中国の国家発展改革委員会(NDRC)は2026年3月7日(土)の記者会見で、2026〜2030年の「第15次五カ年計画」期間に向け、より高い水準の対外開放を進め、外資系企業が事業を行いやすい環境を整える方針を示しました。市場アクセス(参入)の拡大と、投資・金融面の環境改善が柱になります。
何が発表されたのか:NDRCが「高水準の対外開放」を再確認
NDRCの鄭備(てい・び)副主任は、外資政策について「高水準の対外開放を断固として推進する」と述べました。あわせて、同委の陳磊・発展計画司司長は、第15次五カ年計画の「綱要案(ドラフト)」が、開放の主導性を高めることなどを通じて外資環境を最適化する狙いだと説明しています。
注目点1:市場参入の“ネガティブリスト”は29項目まで縮小
陳氏によると、中国は市場参入の制限を列挙する「ネガティブリスト」を29分野まで減らしてきました。さらに、製造業への投資に関する制限はすべて撤廃済みだとしています。
そのうえで、第15次五カ年計画(2026〜2030年)では、次のようなサービス分野の開放拡大に重点を置く方針が示されました。
- 通信
- インターネット
- 教育
- 文化
- 医療・ヘルスケア
注目点2:貿易の質を高め、輸出入のバランスも意識
「革新的な貿易発展」を進めるとして、対外貿易の質と効率を高めることに加え、輸入と輸出のバランスある発展も促すと説明されました。中国は160を超える国・地域の主要な貿易相手であり、2025年のモノの輸出入総額は6.35兆ドルに達したとしています。
また、外資にとっての市場機会を広げる取り組みの一例として、以下の展示会の活用にも言及しました。
- 中国国際輸入博覧会
- 広州交易会(カントンフェア)
- 中国国際サービス貿易交易会
注目点3:「内外資の平等(国民待遇)」徹底と投資サービスの改善
第14次五カ年計画(2021〜2025年)期間に、中国の外資直接投資(FDI)の実行ベース利用額は7500億ドルを超えたとされます。第15次五カ年計画期間は、対内投資だけでなく、双方向の投資協力をより広げる狙いがあると説明されました。
具体策としては、外資系企業に対する「国民待遇(内資と同等の扱い)」を全面的に実施すること、外資誘致のサービス体制を改善することなどが挙げられています。あわせて、条件を満たす企業が海外で相互利益となる投資協力を進めることも支援する方針です。
いま何を見ておくべきか:開放の“範囲”と“運用”
今回の発表で焦点になりそうなのは、(1)開放対象として挙げられたサービス分野で、どこまで参入条件が具体化されるか、(2)国民待遇の運用が実務面でどう整うか、の2点です。制度設計と現場運用の両方がそろったとき、外資の投資判断や事業計画に、より直接的な影響が出やすくなります。
Reference(s):
China to advance high-level opening up, welcomes foreign investment
cgtn.com








