中国の李強首相がカザフスタン首相と会談 一帯一路と観光・エネルギー協力を強化へ
中国の李強首相、カザフスタンのベクテノフ首相と上海で会談
中国の李強首相は上海で、カザフスタンのオルジャス・ベクテノフ首相と会談し、一帯一路構想やエネルギー、観光など幅広い分野での協力強化を確認しました。中国国際輸入博覧会に合わせた今回の会談は、中国とカザフスタンの関係が新たな段階に入っていることを示しています。
30年以上続く「良き隣人」関係を再確認
李首相は、両国が国交樹立から30年以上にわたり互いを尊重し、対等な立場で付き合ってきたと強調しました。そのうえで、こうした関係は「近隣諸国の模範」となっていると評価し、政治的な信頼をさらに深める考えを示しました。
また両国は、互いの「核心的利益」に関わる問題で今後も揺るぎない支持を続けることで一致しました。これは、安全保障や主権、発展戦略など、各国にとって譲れない重要課題での連携を指します。
一帯一路とエネルギー・インフラ協力を拡大
李首相は、中国とカザフスタンの開発戦略をすり合わせ、「質の高い一帯一路協力」を旗印に協力を深めたいと述べました。具体的には次のような分野が挙げられました。
- 二国間貿易の一層の拡大
- 生産能力や投資面での協力強化
- エネルギー・鉱物資源分野での協力の「重点化」
- 交通や物流など、域内のコネクティビティ(相互接続性)の向上
こうした協力を通じて、目に見える成果を積み重ねていきたい考えです。
観光・文化交流で「人と人」のつながりを強く
李首相は、来年予定されている「中国観光年 in カザフスタン」を成功させるため、両国が連携して準備を進めるべきだと呼びかけました。
あわせて、文化や教育、地方レベルの交流などを広げ、両国の人々の相互理解と親近感を高めていく方針も示されました。観光や留学、都市間交流を通じて、経済だけでなく社会・文化面の結びつきを強める狙いがあります。
国連やSCOでの連携を確認 「真の多国間主義」を掲げる
李首相は、中国がカザフスタンとともに、国連や上海協力機構(SCO)、中国・中央アジアの協力枠組みなど、多国間の場でも緊密に協調していく姿勢を示しました。
さらに、中国が提唱する「三つのグローバル・イニシアチブ」を積極的に実行し、「真の多国間主義」を実践すると述べました。経済のグローバル化や自由貿易を守りつつ、国際ガバナンス(国際的なルールづくり)をより公正で公平な方向へと導きたい考えです。
カザフスタン側「関係は過去最高水準」
ベクテノフ首相は、近年、両国の首脳の戦略的なリーダーシップのもとで、カザフスタンと中国の関係は「歴史上最高の水準」に達していると述べました。
そのうえで、カザフスタンは中国との関係を重視しており、今後も次のような分野で協力を深めたいと表明しました。
- 首脳・閣僚レベルを含む高位級の往来
- 貿易・投資・農業・交通・科学技術・文化・教育などの協力
- 一帯一路の枠組みの中でのコネクティビティ強化
また、カザフスタンとして中国企業の投資を歓迎する姿勢を示し、SCOや中国・中央アジア協力の枠組みでも連携を深める考えを示しました。
今回の会談が示すもの
今回の首相会談は、中国とカザフスタンが、経済・エネルギー・インフラから観光・文化交流、さらに多国間協力まで、関係の「フルセット化」を進めていることを改めて印象づけました。
エネルギーや鉱物資源、物流ルートの安定は、周辺地域だけでなく世界経済にも影響を与えます。今後、一帯一路協力の具体的なプロジェクトや、「中国観光年」の内容がどのように形になっていくのかが、次の注目点となりそうです。
Reference(s):
Chinese premier meets Kazakh PM, calls for enhanced cooperation
cgtn.com








