中国春節映画が興行記録を更新 2025年ボックスオフィスを数字で読む
2025年の春節シーズン、中国本土の映画ボックスオフィスがわずか数日で52億元(約7.2億ドル)を超え、過去最高を更新しました。国際ニュースとしても注目されるこの動きを、数字からコンパクトに整理します。
2025年春節映画、52億元を突破
2025年2月1日正午時点で、春節期間の中国本土の映画興行収入は52億元(約7.2億ドル)に達しました。映画データプラットフォーム・猫眼(Maoyan)の集計によるもので、2025年の春節ボックスオフィスが記録的なスタートを切ったことを示しています。
数字を整理すると、今回の特徴がよりはっきり見えてきます。
- 春節シーズンの総興行収入:52億元(約7.2億ドル、2月1日正午時点)
- 公開作品数:6本(うち5本がIMAX版を提供)
- オープニング日の観客動員:120万人(史上最多)
- IMAX Chinaの初日興行収入:8,800万元(過去最高)
IMAX版を用意した作品が多かったことが、観客の「映画館で観たい」という意欲を後押ししたとみられます。
記録をつくった3本の話題作
『Ne Zha 2』:2025年初の10億元超え
春節興行をリードしたのは大作『Ne Zha 2』です。2025年公開作として初めて興行収入10億元を突破し、その到達スピードも「記録的」とされています。春節シーズン序盤から多くの観客を引きつけたことがわかります。
『Detective Chinatown 1900』と『Creation of the Gods II』
また、『Detective Chinatown 1900』は興行収入13.2億元、『Creation of the Gods II』は7.67億元を記録し、いずれも春節ボックスオフィスの上位に入りました。タイプの異なる3作品がそろって高い興行成績を上げたことで、春節シーズン全体の数字を押し上げた形です。
IMAXと「体験型」消費の広がり
今回の春節では、6作品のうち5作品がIMAX版を上映し、IMAX Chinaの初日興行収入は8,800万元と過去最高を更新しました。大画面や高音質といったプレミアムな鑑賞環境に対して、観客が追加の支出をいとわない傾向がはっきり表れています。
観客動員もオープニング1日で120万人に達し、「記録的な観客参加」が生まれました。数字だけを見ても、映画館というリアルな空間が春節期の娯楽の重要な選択肢になっていることが読み取れます。
数字が語る中国本土映画市場の存在感
春節シーズンの52億元という規模は、中国本土の映画市場の厚みと観客の購買力をあらためて印象づける結果となりました。こうした動きは、アジアの映画ビジネス全体にとっても意味があります。
春節向けの大型作品がどのようなテーマや演出でヒットしているのかは、日本を含む各国・地域の配給関係者やクリエイターにとって、今後の作品作りや公開戦略を考えるうえでのヒントになり得ます。
2025年も年末に向けて世界各地で注目作の公開が続きますが、今年の春節ボックスオフィスの数字は、アジアの映画市場を語るうえで一つの参照点になりそうです。
Reference(s):
Chart of the Day: China's Spring Festival box office shatters records
cgtn.com








