中国が世界のeスポーツハブに?成都IEMが映す黄金市場のいま video poster
なぜ今、中国が世界のeスポーツハブになりつつあるのでしょうか。その一つの答えが、人気シューティングゲーム「Counter-Strike 2」の国際大会Intel Extreme Masters(IEM)が、中国南西部の都市・成都で2年連続開催され、チケット完売と記録的な視聴数を達成したという出来事に表れています。
中国・成都でIEMが2年連続開催
2025年、IEMの「Counter-Strike 2」大会が再び成都に戻ってきました。昨年に続く開催となり、会場チケットは完売、オンラインでは過去の記録を塗り替える視聴数を記録しました。主催側が「黄金市場」と呼ぶ理由を、数字そのものが物語っています。
現地からは、中国の国際ニュースチャンネルCGTNの胡斌一記者が、観客席の熱気や選手の表情を伝えています。巨大スクリーン、歓声、ため息、勝利の瞬間のどよめき。観客の反応ひとつひとつが、その場にいること自体を楽しんでいることを示しています。
なぜ中国はeスポーツの「黄金市場」となっているのか
1. 熱量の高い観客とオンライン視聴者
まず目を引くのは、会場のチケットが完売していることと、視聴数が記録的な水準に達していることです。オフラインの会場を埋め尽くす観客と、オンラインの視聴者が同時に存在することで、大会全体の存在感が一気に高まります。
eスポーツにとって、視聴者数は「通貨」のようなものです。観客が多いほど、スポンサーや大会運営にとって魅力が増し、新たな投資やさらなる大会誘致につながります。成都でのIEMの盛り上がりは、中国のeスポーツ市場がその「通貨」を豊富に生み出せる場所であることを示しています。
2. オフライン会場とオンライン配信の相乗効果
胡斌一記者が伝えるような会場のライブ感は、オンライン視聴にとっても重要です。観客が立ち上がり、歓声を上げる様子が映像に映り込むことで、画面越しの視聴者も「イベントに参加している」感覚を得やすくなります。
この相乗効果は、国際大会にとって大きな武器です。現地での盛り上がりがそのまま世界に配信され、SNSで共有され、次の大会への期待を高めていきます。
3. 世界のトップ大会が集まる「実績」
今回のIEMが成都で2年連続開催されたこと自体が、中国のeスポーツ市場に対する国際大会側の信頼を物語っています。主催者にとって、会場をどこにするかは大きな賭けですが、「前回成功した場所に戻る」という判断は、リスクを抑えつつ成果が期待できる選択です。
世界のトップレベルの大会が繰り返し開催されることで、その都市や国は「eスポーツのハブ」としての存在感を高めていきます。成都も、そうした流れの一つの象徴だと言えるでしょう。
プレイヤー、都市、そして世界が得るもの
中国がeスポーツの黄金市場として注目されることは、プロ選手やチームにとっても大きなチャンスです。世界中のトップチームが中国に集まり、同じステージで競い合うことで、競技レベルも注目度もさらに高まります。
一方で、開催都市にとっても、国際大会は観光や都市ブランディングの面でプラスに働きます。世界からファンや選手が集まり、その様子がオンラインで配信され、都市の名前が自然と国際的な場で語られていきます。
国際ニュースとしてのeスポーツ:中国を見る新しい窓
今回の成都IEMのような大会は、単なるゲームイベントにとどまりません。観客の行動や都市の雰囲気、運営のスムーズさなどを通じて、現代の中国社会の一側面を映し出す「窓」にもなります。
日本の読者にとっても、国際ニュースとしてのeスポーツは、中国や世界の若い世代が何に熱中し、どのようにつながっているのかを知る手がかりになります。通勤時間にスマートフォンで試合のダイジェストを見て、夜にはSNSで感想を共有する。そうした日常の一コマの中で、中国が世界のeスポーツハブになりつつある流れを、少し意識してみるのも良さそうです。
これからのeスポーツと私たち
中国・成都でのIEMの成功は、eスポーツが国境を越えるカルチャーとして定着しつつあることを示しています。今後も世界のトップ大会が中国を重要な開催地として選び続けるのか、その動きは要注目です。
ニュースとしてその動向を追いながら、自分自身はどのタイトルを観戦し、どのコミュニティと関わるのか。eスポーツを通じて世界とゆるやかにつながる選択肢は、2025年の今、以前よりも身近なものになっています。
Reference(s):
cgtn.com








