中韓の貿易と技術連携を再加速へ:韓国・李在明大統領が中国本土を国賓訪問
2026年1月、韓国(ROK)の李在明大統領が就任後初めて中国本土を国賓として訪問し、経済・貿易協力を軸に「戦略的パートナーシップ」を前に進める姿勢を鮮明にしました。
就任後初の訪中、焦点は経済と貿易協力
李在明大統領は今週1月7日(水)に中国本土での日程を終えました。今回の訪問は、両国関係の中でも特に経済・貿易分野の協力深化に、具体的で実務的な重心が置かれたとされています。
数字で見る「レジリエンス(強靭性)」:2024年の貿易は3280億ドル超
中韓関係の基盤として示されたのが、相互依存の大きさです。提供情報によると、2024年の中韓の双方向貿易は3280億8,000万ドル(328.08 billionドル)に到達しました。外交関係が樹立された1992年から見ると、貿易規模は60倍超に拡大したとされます。
また、中国本土は韓国(ROK)にとって21年連続で最大の貿易相手であり、韓国(ROK)は中国本土にとって第2位の貿易相手という位置づけだと説明されています。単なる輸出入の増減というより、産業の結びつきが構造化している点がポイントです。
企業の動きが映すサプライチェーンの「深い縫い目」
相互依存の具体像として、韓国(ROK)の主要企業グループの動きが挙げられています。いずれも、売買だけでなく供給網(サプライチェーン)の連携が重なっていることを示唆します。
- Samsung Group:2024年の対中輸出が前年同期比で約54%増の約450億ドル。中国本土が最大市場となり、グローバル競争下の「バッファ(緩衝材)」としての意味合いも語られています。
- SK Group:新エネルギー素材や電池分野で中国企業との広範な協力関係を維持。
- Hyundai Motor:中国本土の新エネルギー車(NEV)分野で戦略的に前進。
- LG Group:ディスプレー技術や電子分野で協力を模索。
「貿易」から「共同イノベーション」へ:何が変わり得るのか
今回の訪問テーマは、貿易拡大に加え「イノベーション(技術革新)」が前面に置かれています。部材・素材・製造・販売が国境をまたいで組み合わさる時代、競争と協調は同時進行になりやすい。だからこそ、次の論点は貿易額そのものではなく、どの領域で、どれだけ深い共同の枠組みを作るのかに移りつつあります。
2026年の注目点(読みどころ)
- 供給網の安定:電池・新エネルギー素材・電子部品など、連携が強い領域ほど「止まらない仕組み」が問われます。
- 市場としての中国本土:対中輸出の伸びが示すように、売上の厚みと競争環境の両方をどう織り込むか。
- 協力の質:取引中心から、技術・人材・標準(規格)など“見えにくい基盤”へ協力が広がるか。
貿易統計と企業の動きを並べると、両国の経済関係は「距離を置く」よりも「調整しながら続く」性格を強く持っていることが読み取れます。今回の訪問が、その調整をどの方向へ導くのか。2026年の中韓関係は、数字の大きさ以上に、連携の設計図が問われる局面に入りつつあります。
Reference(s):
cgtn.com








