金需要が2025年に初の5,000トン超、価格高騰で市場規模5550億ドルへ(WGC)
金(ゴールド)の「量」と「価格」が同時に跳ね上がりました。世界金協会(WGC)が木曜日に公表した報告書によると、2025年の世界の金需要は初めて5,000トンを超え、価格の記録的な上昇と重なって、市場の金額ベースの規模は5,550億ドル(前年比45%増)という前例のない水準に達したといいます。
2025年の金需要、初の「5,000トン超」
WGCは、2025年通年の総需要が5,000トンを上回ったと説明しました。需要の総量が大台を超えるのは象徴的で、宝飾品、投資、産業用途など複数の需要が重なる局面では、価格変動の影響がより広い領域に波及しやすくなります。
価格は年内53回の史上最高値更新、市場価値は5,550億ドルに
報告書では、金価格が2025年中に史上最高値を53回更新したことにも触れています。需要(量)が伸びたことに加え、価格上昇が加速したことで、金市場を「金額」で見たときの膨張が際立ちました。
- 2025年の総需要:5,000トン超
- 史上最高値の更新回数:53回(年内)
- 市場価値(推計):5,550億ドル
- 伸び:45%増
足元の相場:1オンス5,600ドル目前で推移
報告書が伝えられた同日、金価格は1オンスあたり5,600ドルに迫る水準で推移し、さらに記録を更新したとされています。最高値が更新され続ける局面では、「買う理由」が安全資産需要だけでなく、値動きそのもの(上昇トレンド)に引き寄せられる参加者によって増幅されることがあります。
なぜ「量」と「価格」の同時上昇が注目されるのか
金は一般に、インフレ懸念や金融市場の不透明感が意識されると買われやすい資産として語られます。一方で、価格が急上昇すると宝飾品などの実需には逆風になり得ます。今回のように、総需要が大台を超えつつ価格も加速する展開は、需要の源泉が一つに限られない可能性を示唆します。
投資の視点では、次の点が論点になりそうです。
- 価格上昇が需要を冷やすのか、それとも追随買いを呼ぶのか
- 実需と投資需要の綱引きがどこで均衡するのか
- 「金額ベースの膨張」が市場のリスク管理やヘッジ行動に与える影響
金の値動きは、株式・債券・為替と同様にニュースフローに敏感です。2026年に入った現在も、最高値圏での推移が続くなら、WGCが示した「需要の大台」と「価格の連続最高値更新」という2つの事実は、市場の温度感を測る基準として繰り返し参照されることになりそうです。
Reference(s):
Gold demand surpasses 5,000 tonnes in 2025 amid price surge: WGC
cgtn.com








