タンザニア、採掘許可証40件を無効化。不遵守が原因
タンザニア政府が、鉱物資源探査許可証を大量に無効化しました。許可証の保有者が開発に着手せず、資源の有効活用を阻害しているとして、政府は強硬な措置に出ました。これは、同国の鉱業セクターにおけるガバナンス(統治)強化を図る重要な動きです。
政府による厳格な措置
アンソニー・マヴンデ鉱物大臣は最近、ドドマで記者会見を行い、40件の鉱物探査許可証の取消しを命じたことを発表しました。対象となった事業者は、事前の警告や猶予期間にもかかわらず、開発義務を履行しなかったと説明しています。大臣は、「これにより、認可区域における無許可の侵害という増大する問題に対処し、資源ガバナンスを強化する」と述べています。
政府の主張は明確です。マヴンデ大臣は「採鉱業界と経済全体を損なう怠慢は許容しない」と強く警告しました。この措置により、非活動的な事業者は業界から排除されることになります。
具体的な違反行為と再分配計画
政府によるレビュー(審査)では、以下のような広範な違反が明らかになりました。
- 許可証の囲い込み(ホールディング)
- 料金の未払い
- 現地調達比率などローカルコンテント規則の違反
- 企業の社会的責任(CSR)義務の不履行
無効化された許可証は国に戻され、「より明るい明日のための採鉱(Mining for a Brighter Tomorrow)」プログラムの下で、次のような対象者に再配分される予定です。
- 小規模採掘業者
- 能力のある投資家
- 特別なグループ
さらなる規制強化の動き
今回の措置は始まりに過ぎません。政府は、さらに43の許可証保有者に対しても「遵守通知」を発行し、30日以内に欠点を是正するよう求めています。当局は、これに従わない場合、さらなる取消しに繋がると警告しています。
資源管理の一つのあり方を示す事例
タンザニアの今回の動きは、鉱物資源という国の重要な資産をいかに管理し、経済発展に結びつけるかという課題に対する、一つの明確な回答です。許可証を与えるだけでなく、その後も開発が進んでいるかを監視し、成果を上げられない保有者には権利を剥奪する。これは、開発途上国が資源収入を確実なものとするための、厳しいながらも必要な措置と見ることもできます。
同時に、これから参入する「能力のある投資家」に門戸を開くことで、産業全体の活性化と技術革新も期待されるでしょう。資源国における「権利の行使」と「責任の履行」のバランスについて、この事例は一つの視点を提供しています。
Reference(s):
cgtn.com








