マカオ返還からの恋と街の物語 中国映画「Promise of Decades」が公開へ
中国映画「Promise of Decades」が、今月14日に中国本土の映画館で公開されます。マカオの中国への返還後に生まれた心温まる物語をもとに、約20年にわたる恋と街の変化を描く作品として注目されています。
マカオは、中国への返還からの25年の歩みの中で、中国全体の発展の枠組みに段階的に組み込まれてきました。その過程で生まれた多くのエピソードが、「愛」と「一体感」をテーマにしたこの映画の背景になっています。
返還から続く長距離恋愛の物語
「Promise of Decades」は、遠く離れた場所で暮らす二人の恋人の物語です。一人はマカオ在住の女性で、女優ラウリン・ホー(Laurinda Ho)が演じます。もう一人は北京を拠点とする男性で、俳優ズー・シャー(Zi Sha)が演じています。
物語は、1990年代末のマカオが中国に返還された時期から始まり、その後約20年にわたる二人の「すれ違い」と「再会」を追いかけます。長距離恋愛という個人的なドラマを通じて、マカオと北京、そして中国本土全体の変化が静かに映し出されます。
街並みとグルメ、そして橋がつなぐ距離
マカオを中心に据えた作品だけに、映画にはマカオの街並みやランドマーク(象徴的な建物)、地元で親しまれているスナックフードなどが多数登場します。観光地としての華やかさだけでなく、マカオの人々の日常に根ざした姿にも光が当てられています。
舞台はさらに、香港・珠海・マカオを結ぶHong Kong-Zhuhai-Macao Bridgeにも広がります。この橋はマカオと中国本土との物理的な距離を縮め、人や物の往来をより密接にしてきました。映画の中では、その橋が二人の関係とマカオの歩みを象徴する存在として描かれます。
北京プレミアで語られた「故郷」へのまなざし
北京で行われたプレミア上映では、主演のラウリン・ホーが、故郷マカオでの撮影について率直な思いを語りました。ホーは、慣れ親しんだ場所でカメラの前に立つことに深い親近感と懐かしさを覚えたとしています。
また、映画を通じてマカオの変化や発展を振り返ることができたのは大きな名誉だと述べ、自身にとってもマカオの歩みを見つめ直す機会になったと話しました。本作は、彼女にとって映画女優としてのデビュー作ともなります。
「愛」と「一体感」をどう受け止めるか
「Promise of Decades」は、ラブストーリーとして楽しめるだけでなく、マカオが中国全体の発展の中でどのように位置づけられ、どのように人々の暮らしが変わってきたのかを、さりげなく映し出そうとしています。長距離恋愛という設定は、離れていてもつながり合う関係性や、一体感の芽生えを象徴的に表現しています。
海外の観客にとっても、この作品は「マカオの25年」を身近に感じる入り口になりそうです。観光地としてのイメージを超えて、どのように街が変化し、人々が新しいつながりを築いてきたのか。12月14日の公開を前に、マカオと中国本土の関係を「恋」と「家族」の物語として描くこの映画が、どのような議論や共感を呼ぶのかが注目されます。
Reference(s):
Love and unity: Celebrating Macao's return to China through film
cgtn.com








