中国本土・新疆の天山天池、この冬は「雪×婚姻登録×羊肉フェス」でにぎわう video poster
中国本土の北西部、新疆ウイグル自治区の「天山天池」では、2025年の冬、雪景色の魅力に加えて「婚姻登録(結婚手続き)」や食のイベントが重なり、体験型の冬観光として注目を集めています。自然の迫力と、現地のもてなしが同時に立ち上がる季節です。
雪山のふもとに新設「婚姻登録センター」——“誓いの風景”が観光の一部に
朝9時、雪をいただく山並みに光が差し始めるころ、景勝地の中に新しく開設された婚姻登録センターが動き出します。天山山脈を背景に手続きを行えるこの場は、冬の静けさと相まって「記念日を風景に刻む」場として語られています。
実際にここで節目を迎えた新婚の李亜洲さんと郝娟さんは、ボグダ峰を望む景色に触れ、「この山が私たちの愛を見守ってくれる。未来も今日のように美しくあってほしい」と話したといいます。
「婚姻登録+旅行」——行政と旅行会社が組む“新しい導線”
現地の民政部門は、旅行会社10社と連携し、「婚姻登録+旅行」という形の体験設計を進めています。特典として、景勝地への入園優遇や交通面の割引などが用意されているとされ、手続きそのものが「旅のハイライト」として組み込まれています。
近年、記念日やライフイベントを観光体験と結びつける動きは各地で見られますが、天山天池では冬の景観がその演出を強く後押ししている形です。
名物の羊肉が主役、冬のフードフェス——2メートル鍋の湯気に人が集まる
同じ時期に続く年次のフードフェスティバルも、来訪者増の一因になっています。会場では、直径約2メートルの大鍋で羊肉を煮込み、湯気と香りが立ちのぼります。焼きたてのナンとともに味わいながら、文化パフォーマンスを楽しむ人の姿も目立ちます。
- 大鍋で提供される羊肉料理が人気
- ナンなどの定番食も一緒に楽しめる
- 食と文化パフォーマンスが同じ場で進行
新疆大学の学生は「おいしい料理とにぎやかな演目の両方を体験できてうれしい。冬でも天山は温かい」と話したとされます。天山天池ビジターサービスセンターの高原ディレクターも、来場者が増え、羊肉が最も売れている商品だと述べました。準備は3日前から進め、味への評価が集まっているということです。
氷雪スポーツも拡充——10以上の冬アクティビティ、スキー場連動の割引も
景勝地はこの冬、10以上の新しい冬アクティビティを導入したとされています。氷上・雪上の体験、冬ならではの滞在型メニューなどを増やし、雪景色を「眺める」から「動いて味わう」へと広げる狙いが見えます。
また、チケット利用者には天山国際スキーリゾートで15%割引が適用される仕組みもあるとされ、周辺施設との連動も進んでいます。
“冬の総合デスティネーション”へ——ロマンス、文化、スポーツを束ねる
福卡国有林場管理局の副局長、鞠龍明氏は、天山天池を「ロマンス、文化、ウィンタースポーツを融合した冬の総合目的地」に育てる方針を示し、体験の改善と新機軸で新疆の冬の魅力を伝えたいと述べました。
雪の景観が強い場所ほど、冬は“移動の不便”が語られがちです。一方で天山天池は、婚姻登録や食のイベント、スポーツ体験を同時に並べることで、冬の時間そのものを「目的」に変えようとしているようにも見えます。今季のにぎわいが一過性で終わるのか、定着するのか。年末年始をまたぐこれからの動向が注目されます。
Reference(s):
Snow, romance, and flavor unite in Xinjiang's winter wonderland
cgtn.com








