北京・什刹海の冬:氷点下でも動き続ける退職者たちの毎日
2026年2月、厳しい寒さが続く北京でも、什刹海(しさつかい)では冬が日常のリズムを止めません。歴史ある湖畔に、退職後の住民たちが毎日のように集い、体を動かし、会話を交わしています。
氷点下でも「外に出る」が当たり前
北京の冬は冷え込みが強く、気温が氷点下になる日も珍しくありません。それでも什刹海では、屋外で過ごす姿が途切れないといいます。季節に合わせて活動を変えるというより、「毎日続ける」こと自体が生活習慣になっています。
湖畔で見られる主な活動
- 羽根蹴り(シャトルコック)で軽快に体を温める
- 中国将棋を囲み、頭と手を動かす
- 冬泳(冬の水泳)に挑む人もいる
- 湖畔に設置された公共の健康器具(フィットネス器具)を使う
「運動」だけではない、冬のコミュニティの場
ここでの屋外活動は、筋力や持久力の維持だけが目的ではありません。将棋盤を挟んだやり取りや、運動の合間の短い立ち話が、冬の孤立感を和らげる時間にもなります。寒さの中でも外に出ることで、身体だけでなく気分の安定にもつながっている——そんな手触りが伝わってきます。
公共空間と健康器具が支える「続けやすさ」
什刹海の湖畔には、日常的に使える公共のフィットネス器具があり、特別な準備や費用がなくても始められるのが特徴です。運動が「イベント」ではなく、買い物や散歩の延長線でできる。こうした設計が、継続のハードルを下げています。
なぜ今、この風景がニュースになるのか
高齢化が進む都市では、「医療」や「介護」だけでなく、日々の暮らしの中で健康を保つ仕組みが問われます。什刹海の冬景色は、厳しい気候の中でも、運動・交流・公共空間が組み合わさることで生活の質を支え得る、という一つの具体例として注目されます。
冷たい空気の中でも体を動かし続ける人々の姿は、冬を“耐える季節”から“整える季節”へと見方を少し変えてくれます。
Reference(s):
Winter life in Beijing: Retirees keep on the move at Shichahai
cgtn.com








