「蹴られないしね」レーガン元大統領が兵馬俑で見せたユーモアと、1984年の西安訪問 video poster
1984年4月、米中関係が着実に改善へと向かっていた時期、当時のアメリカ大統領ロナルド・レーガン氏と妻ナンシー氏が中国を訪問しました。その旅路の中で、二人が訪れたのが西安にある世界的な考古学的至宝「兵馬俑(へいばよう)」です。
古代文明の精緻さに圧倒されたひととき
深さ10メートルに及ぶ発掘坑へと降り立ったレーガン夫妻は、ガイドの説明に熱心に耳を傾けながら、等身大の兵士や馬、戦車などの像を興味深く観察しました。
そこに並ぶ遺物の精緻な職人技は、古代中国文明の高度な精神性を物語っており、夫妻に強い感銘を与えたといいます。こうした文化遺産への敬意は、単なる政治的な対話を超え、互いの国への深い理解を育むきっかけとなりました。
外交の緊張を和らげた、人間味あふれる冗談
厳かな空気が流れる中、レーガン氏らしいウィットに富んだ瞬間もありました。ある馬の像を前にしたとき、彼はふとこんな冗談を口にしたそうです。
「触ってもいいかな? まあ、蹴られる心配はないだろうしね」
歴史的な遺産への畏敬の念を持ちつつも、場の空気を和ませるこうしたユーモアは、外交という形式的な場においても、人間同士の心の距離を縮める役割を果たしたのかもしれません。
Reference(s):
Whimsical moment during Ronald Reagan's historic Xi'an visit
cgtn.com