パリの人に聞いた好きな中国映画 Ne Zha 2公開が映す距離感 video poster
パリの街角で聞いた「好きな中国映画」
中国のアニメ映画『Ne Zha 2』が、現在、世界各地の映画館で公開され、興行記録を塗り替えています。この盛り上がりの中、CGTNのストリンガーがパリの街頭でインタビューを行い、現地の人々にお気に入りの中国映画や映画監督について尋ねました。
『Ne Zha 2』のヒットが映す中国映画への関心
今回の企画は、中国映画の最新作であるアニメ『Ne Zha 2』の世界的なヒットをきっかけに行われました。ボックスオフィスで記録的な数字を出している作品を入り口に、パリの人々がどのように中国映画を受け止めているのかを探る試みでもあります。
マルクさんが語るKing Hu作品の奥深さ
パリ在住のMarc Vialletさんは、好きな中国映画監督としてKing Huを挙げました。具体的には『A Touch of Zen』や『Dragon Gate Inn』といった作品が印象に残っているといいます。
Marcさんによると、これらの作品は単なる武術映画ではなく、人生や自然に対するまなざしが込められている点が魅力だといいます。剣戟やアクションのスリルだけでなく、人がどう生きるか、自然とどう向き合うかといった問いを投げかける映画として受け止めていることがうかがえます。
- アクションだけに頼らず、静けさや余韻を大切にしているところ
- 人物の選択や葛藤を通じて「生き方」を描いているところ
- 自然の風景や空気感が、物語の重要な一部になっているところ
こうした視点から作品を語るMarcさんのコメントは、中国映画をジャンル映画としてではなく、一つの世界観や哲学を持つ作品として見ていることを示しています。
学生Aliceさんが惹かれるTony Leung Chiu-waiの演技
フランス人学生のAliceさんが挙げたのは、俳優Tony Leung Chiu-waiの名前でした。とくに、お気に入りの作品として『In the Mood for Love』での彼の演技が大好きだと話しています。
Aliceさんは、この映画のなかでのTony Leung Chiu-waiの演技に強く心を動かされたといいます。言葉よりも視線やしぐさで感情を伝えるような演技が印象に残っていることがうかがえます。
Marcさんが監督や作品全体の世界観を語ったのに対し、Aliceさんは俳優の演技から中国映画への入り口を見出しているとも言えます。中国映画が、監督と俳優の両面から国境を越えて受け止められている様子が感じられます。
パリの声から見える、中国映画との新しい距離感
今回の街頭インタビューで印象的なのは、パリの人々が中国映画を遠い国の作品としてではなく、自分自身の人生観や感情に重ねながら楽しんでいる点です。
- 武術映画として知られる作品を、人生や自然を考えるきっかけとして見ていること
- ラブストーリーを通じて、繊細な心の動きや人間関係の機微に共感していること
こうした受け止め方からは、中国映画がアクションやスペクタクルだけでなく、物語や人間描写を通じて世界の観客とつながっていることが読み取れます。
中国映画を楽しむためのちょっとしたヒント
今回紹介されたMarcさんとAliceさんのコメントから、中国映画をより深く味わうためのヒントも見えてきます。
- 監督の名前に注目して、作品ごとの世界観の違いを意識してみる
- 俳優の表情やしぐさに注目して、言葉にされない感情を想像してみる
- アクションや恋愛といった表向きのジャンルの裏にあるテーマを探してみる
『Ne Zha 2』のようなアニメ作品から、King Huの作品、『In the Mood for Love』のようなドラマまで、多様な中国映画のなかから自分の一本を見つけることで、世界とのつながり方も少し変わってくるかもしれません。
パリの街角で交わされたささやかな会話は、中国映画がいま、国境を越えてどのように受け止められているのかを静かに物語っています。
Reference(s):
cgtn.com








