インドネシア若者が語るBRICS参加の意味 グリーン協力への期待 video poster
2025年にBRICSの正式加盟国となったインドネシア。その「新メンバー」の視点から、持続可能な開発やグリーンエネルギーへの期待が語られています。ブラジル・リオデジャネイロで今年7月7日に閉幕した第17回BRICS首脳会議にあわせ、中国の国際メディアCGTNは各国の若者にBRICS協力への考えを尋ねました。
インドネシア、初の東南アジアのBRICS正式加盟国に
今年1月6日、2025年のBRICS議長国を務めるブラジルは、インドネシアを最新の正式メンバーとして受け入れると発表しました。これにより、インドネシアはBRICSに正式加盟した初の東南アジアの国となりました。
新興国を中心とするBRICSに、人口が多く資源も豊富なインドネシアが加わったことで、経済協力や開発の議題はさらに多様になりつつあります。その変化を、当事者世代はどのように受け止めているのでしょうか。
留学生が感じるBRICS参加の「効き目」
CGTNのインタビューに応じたのは、中国・清華大学に留学中のインドネシア人留学生、セリア・アネッタさんです。アネッタさんは、インドネシアがBRICSに参加したことで、すでに具体的な変化が見えてきていると話します。
彼女によれば、BRICS参加はインドネシアにもたらしたものとして、次のような点が挙げられます。
- 投資が増え、新しい市場へのアクセスが広がっていること
- インフラ整備の近代化が進むような支援があること
- 農業の近代化に対する支援を含め、さまざまな分野での協力が広がっていること
アネッタさんは、こうした変化が若い世代にとって新しい仕事や学びのチャンスにつながる可能性があると見ています。BRICSという枠組みは、政府間の合意だけでなく、現場で暮らす人々の生活にもじわじわと影響を与え始めているという見方です。
若者が望む「持続可能なBRICS」
同時にアネッタさんは、これからのBRICS協力の焦点として、持続可能な開発、デジタル技術、グリーンエネルギーといった分野に注目してほしいと語ります。
インドネシアは天然資源が豊富な国です。アネッタさんは、他のBRICS諸国との協力によって、これらの資源をより持続可能な形で活用し、すべての人に利益をもたらす道を探ることができると期待しています。
気候変動への対応やエネルギー転換が急がれるなかで、こうした「グリーン協力」は、単に環境対策にとどまらず、新しい産業や雇用を生む可能性もあります。特にデジタル技術と組み合わせることで、エネルギーの効率利用や、農業・インフラの高度化にもつながりやすくなります。
日本から見たインドネシアとBRICSの行方
日本からこの動きを眺めるとき、インドネシアの若者が語るBRICS像には、いくつかの示唆があります。
- 新興国同士の枠組みが、インフラや農業の近代化を通じて生活に直結していること
- 資源産出国としてのインドネシアが、グリーンエネルギーや持続可能性を重視し始めていること
- 国際協力の議論に、若い世代の視点や価値観が入りつつあること
BRICSへの正式加盟から約1年を迎えようとしている今、インドネシアの若者が口にするキーワードは「投資」や「成長」だけではありません。「持続可能性」や「グリーンエネルギー」をめぐる協力をどう設計していくのか──。その問いは、BRICS各国だけでなく、日本を含む国際社会全体に共有されるテーマになりつつあります。
インドネシアの若者の声は、国際ニュースの見出しの裏側で、次の世代がどのような未来像を描いているのかを映し出しています。スマートフォン越しに届くこうした小さな証言から、私たちはどのような明日を想像できるでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








