若者が語る女性のロールモデル 北京発の国際ニュース video poster
「あなたの女性のロールモデルは誰ですか」。中国で行われた街頭インタビューから、若い世代が思い描く女性像とジェンダー平等への視点が見えてきます。
北京で開かれる女性リーダーズ会合と若者の声
中国では、1995年の世界女性会議からの節目を記念して、北京で女性分野のグローバルな首脳会合「Global Leaders Meeting on Women」が開催される予定です。この国際ニュースにあわせて、国際メディアCGTNの取材チームは、中国やアフリカ、ラテンアメリカの街頭で、人びとに女性の進歩や発展について聞きました。
取材では、女性のキャリアや教育、ジェンダー平等に加え、女性をテーマにした映画や本についても意見が交わされ、世界各地で女性の権利や役割への関心が高まっていることが浮かび上がりました。
北京の学生が聞いた「女性のロールモデル」
今回紹介するのは、その一場面です。清華大学の学生ベティジェ・オスマノワ・アコワさんが北京の街頭に立ち、「女性のロールモデル」をテーマに若者たちと対話しました。
インタビューに答えたのは、研究職に就く李さんや、若い女性の張さんなど。世代も背景も異なる彼女たちが、それぞれの視点から自分にとっての理想の女性像を語りました。
「自信を持ち始めた女性は、誰でもインスピレーションになる」
研究者の李さんは、「自分自身に自信を持ち始めたと感じた女性は、誰でも私にとってインスピレーションになり得る」と話しました。
ここで語られているロールモデル像は、著名な政治家や企業のトップといった「遠い誰か」ではありません。日常の中で、自分の価値を認め、少しずつ自信を育てていくごく普通の女性たちです。
李さんの言葉には、次のようなメッセージが込められているように見えます。
- ロールモデルは有名人に限られない
- 「完璧さ」よりも、自分を肯定するプロセスが大切
- 一人ひとりの小さな変化が、周囲の人を勇気づける
こうした視点は、プレッシャーの大きい現代社会で生きる若い世代にとって、肩の力を抜いて自分らしさを探すヒントにもなりそうです。
最初のロールモデルは「母」
一方、張さんは「私の女性のロールモデルは母です」と迷わず答えました。
「成長する中で、勉強の仕方や、他の人との接し方をたくさん教えてくれました」と語る張さんにとって、母は人生の基礎を形づくってくれた存在です。
多くの若者にとって、最初のロールモデルは家族、とりわけ母であることが少なくありません。学校での勉強のサポートだけでなく、人との距離の取り方、思いやりの示し方といった「社会で生きる力」を身近で見せてくれるからです。
張さんのエピソードは、家庭の中での女性の役割が、次の世代の価値観や人間関係のスタイルを形づくるうえで、いかに大きな影響力を持つかを示しています。
若い世代が思い描く「理想の女性像」
北京での街頭インタビューから見えてくるのは、若い世代がロールモデルに求める要素です。そこには、いくつか共通点がありそうです。
- 自分の選択に責任を持ち、自立している
- 他者への思いやりや対話を大切にする
- 学び続け、変化を怖れない
- 身近な人を支え、力づける存在である
こうした価値観は、女性だけでなく、あらゆる人に通じるものでもあります。同時に、ジェンダーの固定的なイメージから離れ、多様な生き方を尊重する方向性も感じられます。
ロールモデルは特別な人だけではない
北京、そしてアフリカやラテンアメリカまで広がる今回の取材は、国や地域を超えて女性の進歩と発展が注目されていることを映し出しています。
インタビューに登場した若者たちの言葉から浮かび上がるのは、「ロールモデルは遠くにいる偉大な誰かだけではない」というシンプルな事実です。自信を持とうと一歩踏み出した同僚、日々家族を支える母、友人として寄り添う人。そうした身近な女性たちもまた、誰かにとってのロールモデルになっています。
読者のみなさんにとっての「女性のロールモデル」は誰でしょうか。北京の街頭で交わされた対話は、自分自身の周りにも目を向けてみよう、と静かに問いかけています。
Reference(s):
cgtn.com








