中国とロシアが安全保障会合 戦略対話と治安協力を強化へ
中国とロシアが、中国で一連の安全保障会合を開くと中国外交部が発表しました。両国は年次の戦略安全保障協議と、法執行・安全保障協力の枠組みを通じて、安全保障分野での連携を制度的に強めようとしています。
中国とロシア、二つの安全保障会合を開催へ
中国外交部の林剣報道官は月曜日の記者会見で、
- 第19回中国・ロシア戦略安全保障協議
- 第9回中国・ロシア法執行・安全保障協力メカニズム会合
が、中国で11月11日から15日まで開かれると明らかにしました。いずれも「年次」の枠組みとされており、両国が安全保障対話を継続的に行っていることが分かります。
ロシアと中国の要職が参加
今回の会合には、安全保障政策を担う要職が顔をそろえる点も注目されています。
- ロシア側からは、ロシア連邦安全保障会議書記のセルゲイ・ショイグ氏が出席
- 中国側からは、共産党政治局委員で中央外事工作委員会弁公室主任の王毅氏がショイグ氏と会談
- さらに、共産党政治局委員で中央政法委書記の陳文清氏もショイグ氏と会談
外交と安全保障、そして法執行(治安・司法)を担当する要人がそろうことで、対話のテーマが外交だけでなく、広い意味での安全保障や治安協力に及ぶことがうかがえます。
戦略安全保障協議と法執行協力メカニズムの意味
中国とロシアの「戦略安全保障協議」は、両国が安全保障に関する認識や立場をすり合わせるための高官レベルの対話枠組みと位置づけられます。19回目という回数から、長期間にわたって継続してきたことが読み取れます。
一方、「法執行・安全保障協力メカニズム」は、警察や司法、情報、安全保障機関など、法執行分野に関わる協力の枠組みです。9回目の会合が開かれることから、こちらも制度化された対話として定着してきたと考えられます。
発表内容から具体的な議題までは示されていませんが、こうした枠組みでは一般的に、
- 安全保障に関する相互理解の強化
- 法執行機関どうしの連携の在り方
- 情報共有や協力のルールづくり
などが話し合われるとみられます。
揺れる国際情勢の中で何を示すのか
世界の安全保障環境が不透明さを増すなかで、主要国どうしがどのような形で対話と協力を続けているかは、国際ニュースを日本語で追う読者にとっても重要なポイントです。
今回、中国で開かれる中国・ロシアの安全保障会合は、
- 年次の協議を重ねることで、安全保障対話を「仕組み」として維持していること
- 外交、安全保障、法執行といった複数の分野を束ねた対話であること
- 両国の要職が直接顔を合わせる場が用意されていること
といった点で、両国関係の一端を示す動きといえます。
日本を含む第三国から見ると、こうした会合は、「どの国どうしが、どの分野で、どの程度頻繁に対話しているのか」を読み解く材料になります。情報量の多い国際情勢の中で、自分なりの視点を持つための一つの手がかりとして押さえておきたいニュースです。
この記事で押さえておきたいポイント
- 中国とロシアが、中国で一連の安全保障会合を開催すると発表
- 「戦略安全保障協議」は19回目、「法執行・安全保障協力メカニズム会合」は9回目
- ロシアのショイグ安全保障会議書記と、中国側の王毅氏・陳文清氏が会談予定
- 外交・安全保障・法執行をまたぐ対話枠組みとして、両国関係の性格を映し出す動きといえる
Reference(s):
cgtn.com








