サウジアラムコCEO「中国は重要な戦略市場」投資拡大を表明
2025年上半期決算に関する電話会見で、サウジアラムコのアミン・H・ナセル社長兼CEOは、中国を同社にとって「重要な戦略市場」と位置づけ、今後も投資を拡大していく方針を強調しました。本記事では、この国際ニュースのポイントを日本語で整理します。
「中国は重要な戦略市場」ナセルCEOが強調
ナセル氏は、2025年上半期の業績発表後に行われた記者会見で、新華社通信からの質問に答える形で中国市場への見方を語りました。
「中国のパートナーとの協力関係は非常に良好です。中国はサウジアラムコにとって重要な戦略市場です」と述べ、中国との連携を改めて強調しました。
統合製油・石油化学プロジェクトへの参画
ナセル氏によると、中国には製油から石油化学まで一体で手掛ける大規模な統合プロジェクトが数多く存在し、アラムコもそれらの投資や建設に積極的に参加しているといいます。
こうした統合型の設備は、原油を効率的に燃料や化学製品へと転換することを狙ったもので、中国市場の規模と成長性を背景に、アラムコにとっても長期的な戦略の柱になりつつあります。
「パイプライン」にある投資計画とは
ナセル氏は、アラムコがすでに中国で主要な投資を行っていることに触れたうえで、「中国には有望となり得る複数の投資計画がパイプラインにある」と述べ、今後も投資を増やす方針を示しました。
具体的な案件名や金額には触れていませんが、複数の分野で投資を検討しているとされ、エネルギー供給だけでなく、石油化学など幅広い領域で協力を深めていく姿勢が読み取れます。
世界の化学市場で存在感を増す中国
ナセル氏は、中国が世界の化学市場で重要な地位を占めていることも指摘しました。
「原油供給、投資、『液体から化学品』といったプロジェクトに関して、中国は今後もサウジアラムコにとって主要な市場であり続ける」と述べ、原油を直接化学製品に転換する「液体から化学品」プロジェクトでも中国が中核的な位置づけになるとの見方を示しました。
日本の読者にとっての意味は
今回の発言は、エネルギーと化学産業の重心がアジア、特に中国市場に引き寄せられている現状を映し出しています。中東の産油国と中国の結びつきが強まれば、世界の原油や石油化学製品の流れにも影響が及ぶ可能性があります。
日本にとっても、国際エネルギー市場やアジアのサプライチェーンの変化を見極めるうえで、サウジアラムコと中国の関係強化は注目すべき動きといえます。今後、同社の具体的な投資案件がどのような形で進んでいくのか、引き続きフォローしていく必要がありそうです。
Reference(s):
Saudi Aramco president stresses China as key strategic market
cgtn.com








