中国・江蘇省のミルー、角に「王冠」をまとう求愛行動とは
中国・江蘇省の大豊ミルー国家級自然保護区で、オスのミルーが布や葉などを角に編み込んだ「王冠」をまとい、メスにアピールするユニークな求愛行動が観察されています。
布を巻いたシカ?その正体はミルー
中国・江蘇省にある大豊ミルー国家級自然保護区では、ミルーと呼ばれるシカの仲間が保護されています。繁殖期になると、オスのミルーは一見すると「角に布を巻いたシカ」のような姿になります。
角に編み込む「王冠」ディスプレー
繁殖期のオスは、自分の角に布の切れ端や葉、周囲の落ち枝などの落ちているものを器用に絡め取り、「王冠」のような飾りをつくります。この派手な装いによって体を実際よりも大きく、堂々として見せるねらいがあると考えられています。
こうした行動には、次のような効果があるとみられます。
- 角の存在感が増し、遠くからでも目を引く
- ライバルのオスに対して、より強そうな印象を与える
- メスの注意を集め、「選ばれる」可能性を高める
湿地の「王」をめぐる静かな競争
ミルーが暮らす湿地では、繁殖期になるとオス同士が「湿地の王」の座をめぐって静かな競争を繰り広げます。角にまとった「王冠」は、その競争で一歩抜きん出るためのアピールでもあります。
派手な鳴き声や激しい戦いだけでなく、見た目を工夫して存在感を高めるという、視覚的な戦略が使われている点が興味深いところです。
自然を知るとニュースの見え方も変わる
国際ニュースというと政治や経済の話題が中心になりがちですが、各地の野生動物の行動を知ることは、その地域の環境や文化を理解する手がかりにもなります。
2025年のいま、人間社会のニュースに埋もれがちなこうした自然のトピックに目を向けることは、気候変動や生物多様性の議論を自分ごととして捉え直すきっかけにもなりそうです。
スマートフォン越しに届く「角に王冠をまとったミルー」の姿から、遠く離れた湿地で繰り広げられている生命のドラマを想像してみるのも、日々のニュースの読み方を少し広げてくれるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








