中国ニュース:浙江・雪竇寺の千年イチョウが黄金色に 観光客を魅了
中国・浙江省寧波市の雪竇寺で、樹齢千年の2本のイチョウが黄金色に染まり、今年も「一年で最も美しい瞬間」を迎えています。日本語で読む国際ニュースとして、中国の季節の風景と人々の楽しみ方を見ていきます。
浙江省・雪竇寺に立つ千年の「夫婦イチョウ」
浙江省寧波市奉化区にある雪竇寺の境内には、樹齢千年のイチョウが2本並んで立っています。その姿から人々は親しみを込めて「夫婦イチョウ」と呼び、寺の象徴のような存在になっています。
初冬になると、この2本のイチョウの葉は少しずつ黄色に色づき、やがて一面の黄金色となります。枝いっぱいに広がる葉が陽光を受けて輝く様子は、まさに「黄金の衣をまとった」ようだと表現されています。
1997年に選ばれた「寧波の十大古木」
この2本のイチョウは、1997年に寧波市の「十大古木・名木」のひとつとして選ばれました。さらに、中国の文化的に価値ある古木を選んだ「Hundred Chinese Cultural Ancient Trees」リストにも含まれています。
長い年月を生きてきた木々が公式に評価されることで、地域の人々にとっても誇りとなり、遠くから訪れる人にとっても「一度は見てみたい場所」として知られるようになりました。
毎年11月、観光客と写真愛好家でにぎわう
雪竇寺の古いイチョウがとくに注目を集めるのは、毎年11月です。この時期になると、黄色く色づいた葉が少しずつ落ちていき、木の足元には厚く積もった落ち葉のじゅうたんが広がります。
観光客は、頭上に広がる黄金色の枝ぶりと足元の落ち葉のコントラストを楽しみながら歩き、写真愛好家たちはカメラを手に、光の当たり方や人の動きを見ながらベストショットの瞬間を狙います。イチョウの葉が舞い落ちる一瞬をとらえようと、何度もシャッターを切る人の姿も見られます。
古木の前で立ち止まるとき、私たちは何を見ているのか
ただの紅葉ではなく、「千年」という時間を生きてきたイチョウだからこそ、見る人にさまざまな思いを抱かせます。葉が色づき、やがて落ちていくサイクルの中に、四季の移ろいや人の一生を重ねる人もいるかもしれません。
雪竇寺の古イチョウの足元で、写真を撮る人、静かに見上げる人、落ち葉の上をそっと歩く人。それぞれの過ごし方がありながらも、黄金色の景色の前では、誰もが少しだけ歩みをゆるめ、ゆっくりと時間を味わっているように見えます。
静かな景色を守りながら楽しむために
こうした人気のスポットでは、景色を楽しむと同時に、古木と周りの人への配慮も大切です。雪竇寺のような寺院を訪れるときには、次のような点を意識するとよいでしょう。
- 厚く積もった落ち葉を必要以上に踏み荒らさず、自然のままの姿を眺める
- 写真撮影の際は、長時間同じ場所を占領せず、周囲の人の視界や動きをさえぎらないようにする
- 寺院という静かな空間であることを意識し、大声で騒がず落ち着いて過ごす
観光客一人ひとりの心がけが、千年イチョウのある風景をこれからも守っていく力になります。
日本から眺める浙江の季節のたより
2025年の初冬、中国・浙江省から届いたのは、雪竇寺の古いイチョウが見せる黄金色の景色でした。遠く離れた場所のニュースであっても、季節の移ろいをきっかけに、自然や時間との向き合い方について静かに考えることができます。
スマートフォンの画面越しでも伝わってくる鮮やかな黄色は、私たちの日常に少しだけ別の時間の流れを持ち込んでくれます。忙しい日々の合間に、ふと目をとめたくなる国際ニュースとして、浙江の千年イチョウの物語を覚えておきたい風景です。
Reference(s):
cgtn.com








