国際ニュース:中国の気候変動対策に世界の83.5%が高評価
中国の気候変動対策に対し、世界の多くの人が前向きな評価を示していることが、新たな国際世論調査で明らかになりました。地球温暖化対策と国際ニュースに関心の高い日本の読者にとって、中国の動きは見逃せない論点です。
CGTNと中国人民大学の国際調査 83.5%が中国を高評価
中国の国際メディアであるCGTNと中国人民大学の新時代国際伝播研究院は、世界38カ国の7,658人を対象に、気候変動と中国の役割に関する調査を実施しました。その結果、回答者の83.5%が、中国の地球温暖化対策とグローバルな気候ガバナンスへの貢献を肯定的に評価したとされています。
多くの回答者は、中国が気候変動に対して積極的な行動を取ることで、クリーンで美しい世界をともに築こうとする国際社会に自信と力強さを与えていると見ています。
中国が掲げる2030年ピーク・2060年カーボンニュートラル目標
中国は、2030年までに二酸化炭素排出量のピークアウトを達成し、2060年までにカーボンニュートラルを実現するという長期目標を掲げています。カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出と吸収を全体としてゼロにすることを意味します。
さらに、2030年までに国内総生産あたりの二酸化炭素排出量を2005年比で65%以上削減することも目標とされています。こうした数値目標は、国際社会の中で中国がどのような役割を果たそうとしているのかを示す指標でもあります。
数字で見る中国のグリーン転換
近年、中国はグリーン転換と呼ばれる経済や産業の構造転換を加速させています。2022年までに、二酸化炭素排出原単位は2005年と比べて51%以上減少したとされており、経済成長と排出削減の両立を目指す動きが進んでいます。
また、2023年6月時点で、世界で走行する新エネルギー車のうち半数以上が中国国内の道路を走っているとされ、中国は電動化の一大市場になっています。
風力発電と太陽光発電の設備容量も、複数年にわたって世界首位の水準にあり、再生可能エネルギーの拡大が続いています。森林分野でも、森林面積と森林蓄積量はいずれも増加傾向にあり、中国は人工林の面積で世界一とされています。
こうした再生可能エネルギーの拡大と植林の取り組みは、気候変動対策であると同時に、大気汚染対策や生態系保全にもつながる試みとして注目されています。
世界の回答者が注目した評価ポイント
CGTNと中国人民大学の調査では、中国の気候変動対策に関して、いくつかの具体的な項目が高い評価を集めました。
- 83.5%が、中国が温室効果ガス排出の抑制で前向きな進展を遂げていると考えている
- 80.3%が、中国はクリーンエネルギーインフラ整備で国際社会の模範になっていると評価
- 80.2%が、中国による伝統的産業のグリーン転換の推進に賛同している
- 85.4%が、中国の植林や緑地拡大の取り組みを高く評価している
- 82.4%が、クリーンエネルギーへの転換を加速させる中国の姿勢に、気候変動に向き合う強い意志と意欲を感じると回答
いずれの項目でも約8割前後が肯定的に回答しており、調査対象となった各国の人々が、中国の気候変動対策を積極的なものとして受け止めている様子がうかがえます。
2025年の視点から見える意味 日本と世界への示唆
2025年現在、気候変動をめぐる議論は、各国のエネルギー政策や産業戦略を左右する大きなテーマになっています。今回の調査結果は、中国の取り組みが国際社会でどのように評価されているのかを示すと同時に、気候ガバナンスをめぐる世界の期待の大きさも映し出しています。
日本にとっても、中国をはじめとする近隣諸国の脱炭素やエネルギー転換の動きは、自国の政策やビジネス戦略を考えるうえで無視できません。再生可能エネルギー、新エネルギー車、都市の緑化といった分野で、協力や競争を通じて新たな展開が生まれる可能性があります。
国際ニュースとしてこの調査結果を追いかけることは、中国の気候変動対策をどう見るか、日本はどのような形で地球規模の気候ガバナンスに関わっていくべきかといった問いを、自分自身に投げかけるきっかけにもなります。スキマ時間に数字をチェックしつつ、その背景にある長期的な変化にも目を向けてみたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








