卓球WTTファイナル福岡:中国の王楚欽と林詩棟が16強突破、陳幸同も躍進
日本・福岡で開催中の卓球の国際大会、WTTファイナルで、中国の王楚欽(ワン・チューチン)と林詩棟(リン・シドン)が男子シングルス16強の試合に勝利し、準々決勝進出を決めました。女子では優勝候補の一人とされる陳幸同(チェン・シントン)も勝ち進んでおり、中国勢が大会で強い存在感を示しています。
福岡のWTTファイナル、男子シングルスで中国勢が躍動
現地時間木曜日に行われた男子シングルス16強では、中国の王楚欽と林詩棟がそれぞれヨーロッパ勢を破り、次のラウンドへ駒を進めました。
- 第1シードの王楚欽は、ドイツのパトリック・フランチスカに4ゲーム中3対1で勝利(11-8、12-10、11-13、11-6)。最後の準々決勝進出枠をつかみました。
- 王楚欽は次戦で、スウェーデンのオリンピック銀メダリスト、トルルス・モーレゴードと対戦します。モーレゴードは同国のアントン・カールベリとのフルゲームの接戦を制して勝ち上がっています。
- 林詩棟は、フランスのアレクシ・ルブランとの攻撃的な打ち合いを3対1で制し(8-11、11-7、11-8、11-4)、堂々の16強突破となりました。
王楚欽、フランチスカとの再戦を制し「一歩ずつ」前へ
王楚欽にとって、フランチスカはおなじみの相手です。両者は今季のWTTサウジアラビア・グランドスマッシュの決勝でも顔を合わせており、そのときも王楚欽が勝利していました。福岡での再戦でも主導権を握り、危なげなくゲームをものにしました。
試合後、王楚欽はオリンピック後のコンディションについて、次のように振り返りました。
「オリンピックのあと、心身の状態はベストとは言えませんでした。今は一つひとつの大会を通じて、少しずつ調子を取り戻し、前に進もうとしています。」
大舞台を終えた直後は、トップ選手でもメンタルとフィジカルのバランスを整えるのが難しい時期です。そのなかで、王楚欽は「結果」よりも「プロセス」に意識を置き、段階的な復調を目指していることがうかがえます。
林詩棟、ルブランの勢いを警戒しつつ3対1で快勝
若手のホープ、林詩棟はフランスのアレクシ・ルブランと対戦しました。第1ゲームを落としながらも、そこから三連取。スコア以上に内容の濃い、攻撃的なラリーが続く試合となりました。
林詩棟は試合後、次のように語っています。
「3対1で勝てましたが、簡単な試合ではありませんでした。ルブランは最近とても良いプレーを続けていて、実績も残しています。そのことを意識して、今日は全力を出し切るつもりでしっかり準備してきました。」
相手の好調さを織り込んだうえで、準備とメンタルを整えてコートに立ったことが、逆転勝ちにつながったと言えます。
女子では陳幸同も順調に勝ち進む
大会では、女子シングルスでも中国の陳幸同が勝ち進んでいます。詳細なスコアは明らかになっていませんが、「優勝候補」として期待される選手が順当にトーナメントを進んでいることは、中国勢全体にとっても大きな追い風になりそうです。
男子で王楚欽と林詩棟、女子で陳幸同と、複数の中国選手が同じ大会で上位ラウンドへ進む構図は、今の国際卓球シーンにおける中国の層の厚さを象徴しているとも言えます。
オリンピック後の国際卓球シーンから見えるもの
今回のWTTファイナル福岡大会での戦いぶりからは、オリンピック直後の国際卓球シーンのいくつかのポイントが浮かび上がります。
- 心身のリセットの難しさ:王楚欽の言葉にあるように、オリンピック後の選手は、燃え尽きや疲労と向き合いながら再び高いレベルで戦うことが求められます。
- アジアとヨーロッパの攻防:ドイツ、スウェーデン、フランスといったヨーロッパの強豪国の選手たちとの対戦は、プレースタイルの違いがはっきり出やすく、1試合ごとに読み応えがあります。
- 若手の台頭と安定感:林詩棟のような若手が、好調な欧州勢を相手に勝ち切ることで、世代交代と層の厚さの両方を印象づけています。
今後行われる準々決勝以降では、王楚欽がどこまでコンディションを上げていけるのか、林詩棟が勢いを継続できるのか、そして陳幸同を含む中国勢が最後まで安定した強さを発揮できるのかが注目点となります。
福岡から発信されるこのWTTファイナルの戦いは、日本の卓球ファンだけでなく、国際ニュースとしてスポーツのダイナミズムを感じさせる大会となっています。
Reference(s):
Chinese favorites Wang Chuqin, Chen Xingtong progress at WTT Finals
cgtn.com








