中国とハンガリーが協力強化へ 中国-EU関係の安定も協議
中国の王毅外相とハンガリーのペーテル・シーヤールトー外務貿易相が北京で会談し、二国間協力の一層の深化と、中国とEU(欧州連合)の関係を安定的に発展させる方策について意見を交わしました。
北京での会談、焦点は「協力」と「安定」
会談は火曜日に北京で行われ、中国側からは王毅外相(中国共産党中央政治局委員)、ハンガリー側からはシーヤールトー外務貿易相が出席しました。両氏は、今後の二国間協力のあり方に加え、中国とEUの関係を「健全で安定したもの」として発展させることを主要議題としました。
両者は、ことし5月に両国関係が「新時代の全天候型包括的戦略パートナーシップ」へと格上げされたことに触れ、その歴史的な意義をあらためて強調しました。
「全天候型」パートナーシップが意味するもの
両国が掲げる「新時代の全天候型包括的戦略パートナーシップ」とは、政治、経済、人と人の交流など幅広い分野で、環境の変化に左右されにくい安定した協力関係を築くことを意味します。ことし5月の格上げは、そうした長期的な信頼関係と協力の枠組みを固める節目となりました。
中国とハンガリー両国が、このパートナーシップを「歴史的」と位置づけたことは、単なる外交辞令ではなく、将来を見据えた協力をさらに深めていく強い意思の表れといえます。
一帯一路で先行するハンガリー
王毅外相は、ハンガリーがヨーロッパで最初に中国と「一帯一路」協力文書に署名した国であることを指摘しました。これまでの実務協力の成果について、王外相は、二国間の協力が「豊かな成果を上げてきた」と評価しました。
そのうえで王外相は、互いに尊重し、信頼し、経済協力で支え合うことができれば、両国の協力には広い展望が開けると強調しました。ハンガリーが早い段階から一帯一路に関わってきたことは、中国との協力関係をさらに発展させるうえで重要な土台となっています。
中国-EU関係へのメッセージ:新しいEU体制に期待
王毅外相は、中国とEUの関係についても言及し、新たに発足するEUの機関が「中国-EUパートナーシップの方向性と協力的なトーン」を維持することへの期待を示しました。
またEU側に対し、中国の発展を客観的に見て、前向きで実務的な対中政策をとることで、中国とEUの関係を持続的かつ健全で安定したものとして発展させていくよう呼びかけました。これは、不確実性が高まる国際環境のなかでも、中国がEUとの「対話と協力」を重視している姿勢を示したものといえます。
ハンガリーの姿勢:平和と相互尊重を前面に
これに対し、シーヤールトー外務貿易相は、中国とのさまざまな分野での協力拡大と深化に強い期待を表明しました。あわせて、人の往来をさらに促進し、両国の人びとの友情を高めていきたいと述べました。
シーヤールトー氏はまた、中国とハンガリーはいずれも平和を支持し、相互尊重に基づく国際秩序を重んじていると指摘しました。ハンガリーとして、中国とEUの関係を前向きで健全な方向へと導く役割を果たす決意を示し、そのうえで中国と協力して世界の平和と安定の促進に貢献していきたいと強調しました。
なぜこの会談が今、注目されるのか
今回の北京での会談は、単に中国とハンガリーの二国間関係にとどまらず、中国-EU関係、さらに国際秩序や世界の安定まで視野に入れたメッセージが相次いだ点で注目されます。
中国側は、新しいEU体制に対して協力志向の姿勢を維持してほしいとの期待を表明し、ハンガリー側は平和と相互尊重をキーワードに中国との連携を強める姿勢を示しました。
今後は、ことし5月に格上げされた「全天候型包括的戦略パートナーシップ」がどのような具体的な協力として形になっていくのか、また中国-EU関係の議論のなかでハンガリーがどのような役割を果たしていくのかが、重要なポイントになりそうです。
Reference(s):
China, Hungary on promoting bilateral cooperation, China-EU ties
cgtn.com








