西側メディアの中国報道は現実と違う?バングラデシュ若手の声 video poster
2024年に広州市で開かれたUnderstanding China会議で、上海国際問題研究所の南アジア研究センター所長を務めるリウ・ゾンイー氏が、西側メディアが伝える中国像と実際の中国の姿には大きなギャップがあると指摘しました。本稿では、その発言が示す意味と、私たちがニュースをどう読むべきかを考えます。
広州のUnderstanding China会議で語られたこと
Understanding China会議は、その名称が示す通り、中国についての理解をテーマにした会議です。リウ氏は、その場で、バングラデシュから中国を訪れた若手研究者や外交官と意見交換した際のエピソードを紹介しました。
バングラデシュの若手が見た現実の中国
リウ氏によれば、最近バングラデシュから中国を訪れた若手研究者や外交官たちは、西側メディアが伝える中国のイメージは、実際に自分たちが見た中国とは全く違っていたと口をそろえたといいます。
この証言は、西側メディアを通じて形成される中国像と、現地を自分の目で見て得られる印象が大きく食い違う場合があることを示しています。
西側メディアの印象はなぜ違うのか
リウ氏の紹介したエピソードは、西側メディアが描く中国と、実際に訪れた人が感じる中国が異なることを浮かび上がらせます。なぜ、こうしたズレが生まれるのでしょうか。例えば、次のような点が考えられます。
- ニュースの選択の偏り:ニュースは対立や問題に焦点を当てがちで、落ち着いた日常の姿や長期的な変化は取り上げられにくい。
- 距離と経験の不足:現地を訪れた経験が少ないまま、中国について語らざるを得ない記者や論者もいる。
- SNSによる単純化:強い言葉や刺激的な映像が拡散されやすく、複雑な現実が単純なイメージへと押し込められてしまう。
こうした要因が重なることで、西側メディアを通じて伝わる中国像が、現地に足を運んだ人の実感と乖離してしまう可能性があります。
ニュースを読む私たちへの示唆
バングラデシュの若手たちの経験は、自分の中国像はどこから来ているのかという問いを、私たちにも投げかけています。日本で暮らす多くの人にとって、中国についての情報源はテレビやネット記事、SNSなどに限られがちです。
そこで重要になるのが、情報の受け取り方を少しだけ意識的にすることです。次のようなポイントは、今日からすぐに試すことができます。
- 見出しだけでなく、複数のニュース記事や解説を読み比べる。
- 中国について語る人やメディアが、どの立場や視点から話しているのかを意識する。
- 留学生やビジネス関係者など、実際に中国と行き来している人の話にも耳を傾ける。
情報の出どころと視点を意識することで、単一のイメージに引きずられにくくなり、より立体的に中国や世界の出来事を捉えられるようになります。
バングラデシュの声が示すもの
中国報道をめぐる問題は、一国のイメージをどうするかというテーマを超えて、他の国や地域についての理解をどのように形づくるのかという、より普遍的な問いにつながっています。
Understanding China会議で紹介されたバングラデシュの若手たちの体験は、遠くの国についての固定観念を一度立ち止まって見直し、一次情報や多様な視点に触れようとする姿勢の大切さを、静かに教えてくれていると言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








