春節がユネスコ無形文化遺産に 中国が語る「世界の祝日」の姿
中国の代表的な伝統行事である春節が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録され、中国外務省は「世界が喜びを分かち合う祝祭に」と期待を示しています。
春節がユネスコ無形文化遺産に
2024年12月、中国外務省の林剣報道官は記者会見で、ユネスコが春節(中国の人々による伝統的な新年の祝いの社会慣習)を、人類の無形文化遺産の代表一覧表に記載したことについてコメントしました。
林報道官は、春節の登録決定に対して祝意を表明したうえで、春節が国境を越えて親しまれる存在となることに期待を寄せ、「春節が世界中の人々に喜びをもたらす祭りになってほしい」と語りました。
平和と調和を体現する祭りとしての春節
林報道官は、春節は中国文化の中で最も古く、最も重要な伝統的な祭りであり、家族が再び集まり、新しい年の到来を告げる特別な時間だと説明しました。
その象徴となる具体的な習慣として、次のような春節の伝統が紹介されています。
- 幸運を意味する「福」の文字を書く
- 春節の対句飾りを掲げる
- 餃子を作り、家族や親しい人たちと囲んで食べる
- ドラゴン・ダンスやライオン・ダンスの演舞を楽しむ
林報道官は、こうした春節の風景はすでに多くの人々にとってなじみあるものになりつつあるとの見方を示しました。
また春節には、平和、友好、調和といった価値観が込められており、これは中国の人々と文明が長く大切にしてきたものだと強調しました。そのうえで、春節は中国にとって意味深いだけでなく、世界の人々がともに楽しむことのできる祭りだと述べています。
広がる「世界の春節」
林報道官によると、春節は現在、約20の国で公的な祝日とされており、世界人口のおよそ5分の1がさまざまな形で春節を祝っているといいます。
さらに、第78回国連総会では、旧正月である Lunar New Year を、国連におけるフローティングホリデー(各地域の行事に合わせて職員が取得できる休日)の一つとして扱うことが決まりました。国連の場でも、春節に象徴される文化や価値観への注目が高まっていることがうかがえます。
ヘビ年の春節に向けた招待
林報道官がこれらの発言を行ったのは、ヘビ年の春節をおよそ6週間後に控えたタイミングでした。林報道官は、世界各地の友人に向けて、中国を訪れ、豊かで魅力的な春節文化を直接体験してほしいと呼びかけています。
また、春節の文化的メッセージが、対立の少ない世界、文明間の調和、そして各地の人々の友好に貢献することへの期待も示しました。春節が、国や地域を問わず「喜びを分かち合う瞬間」となることを強く望むと締めくくっています。
なぜ春節の無形文化遺産登録が注目されるのか
今回の春節の登録は、中国の文化ニュースであると同時に、国際ニュースとしてもいくつかの意味を持っています。
- 一国の伝統的な祝祭が、人類共通の無形文化遺産として公式に位置づけられたこと
- 春節がすでに約20の国で祝日となり、世界人口の約5分の1が関わる「グローバルな祝日」になりつつあること
- 平和や調和といった価値を前面に掲げる文化行事が、国際機関や外交の場で共有されていること
国や地域を越えて祝われる春節が、これからどのようなつながりや対話を生み出していくのか。ユネスコ無形文化遺産への登録と、中国からのメッセージの行方を、今後も静かに見つめていきたいニュースです。
Reference(s):
China hopes Spring Festival will be moment of joyfulness shared by all
cgtn.com








