卓球ITTF混合団体ワールドカップ:中国がフランス8-0、日本8-2で8連勝
中国南西部・四川省成都で開催中の国際卓球連盟(ITTF)Mixed Team World Cup(混合団体ワールドカップ)で、中国代表がフランスを8-0で下し、今大会8連勝としています。前日には日本代表にも8-2で勝利しており、男女混合の団体戦フォーマットで圧倒的な存在感を示しました。
中国がフランスに8-0、混合団体で圧倒
現地の土曜日に行われたフランス戦で、中国代表は1ゲームも落とさない完勝でした。会場は中国南西部の四川省成都。地元の声援を受けたホスト国が、その実力をあらためて見せつける形となりました。
エースペア Wang Chuqin/Sun Yingsha が主導権
第1試合の混合ダブルスには、中国が誇るエースペア Wang Chuqin と Sun Yingsha を起用。フランスの Audrey Zarif/Esteban Dorr 組と対戦し、11-6、11-8、11-3 のストレートで快勝しました。この勝利で中国がスコア3-0とリードを奪い、試合の流れを完全に引き寄せました。
Wang Manyu が女子シングルスで貫禄
続く女子シングルスには、女子世界ランキング2位の Wang Manyu が登場し、Camille Lutz と対戦しました。結果は 11-6、11-2、11-6 のストレート勝ち。相手に反撃の糸口をほとんど与えず、安定したラリーと鋭い攻撃でリードを広げました。
Lin Shidong が男子シングルスで締める
第3試合の男子シングルスには、世界ランキング2位の Lin Shidong が起用され、Thibault Poret と対戦しました。Lin は第1ゲームを11-6で先取し、第2ゲームでは一時苦しみながらも、10-8のマッチポイントをしっかり決めてストレート勝ち。これで中国の連勝記録は8に伸びました。
前日は日本に8-2、2日連続で存在感
フランス戦の前日には、日本代表との一戦が行われ、中国が8-2で勝利しています。混合ダブルスから女子・男子シングルスまで、要所をしっかり押さえた内容でした。
ミックスダブルスでリズムをつかむ
第1試合の混合ダブルスは、ここでも Wang Chuqin/Sun Yingsha 組が先陣を切りました。日本の Ryuusei Kawakami/Rin Mende 組を相手に、最初の2ゲームを11-5、11-3で連取。第3ゲームは11-9で落としたものの、試合全体としては主導権を明け渡すことなく、中国が2-1とリードを築きました。
女子シングルスでリードを広げる
女子シングルスには Wang Manyu が2番手で登場し、Kaho Akae と対戦しました。スコアは 11-7、11-5、11-5 のストレート。相手にほとんど付け入る隙を与えず、中国のリードを5-1へと広げました。
粘る Yuta Tanaka、しかし中国が押し切る
第3試合では、Lin Shidong が Yuta Tanaka と対戦。Lin は第1ゲームを11-5で先取したものの、第2ゲームでは10-8とリードを許す展開になります。それでも中国のエースは冷静に2本のゲームポイントをしのぎ、12-10で逆転。Tanaka も第3ゲームを11-6で奪い返し、簡単には引き下がりませんでした。この結果、スコアは中国リードのまま、試合は第4の女子マッチへともつれ込みました。
Sun Yingsha/Wang Yidi が勝利にダメ押し
その第4の女子マッチでは、Sun Yingsha と Wang Yidi がペアを組み、Akae/Asuka Sasao 組と対戦しました。中国が7-2とリードする中で行われたこの試合を、Sun/Wang 組が11-6で制し、最終的なスコアを8-2としました。この日本戦の勝利で今大会7連勝とした中国は、その勢いのまま翌日のフランス戦も制し、8連勝へ伸ばしています。
混合団体ワールドカップで際立つ中国の層の厚さ
今回の Mixed Team World Cup は、男女が同じチームで戦う混合団体戦という点で、従来の団体戦とは少し違う顔を持ちます。その中で中国代表は、ミックスダブルスから女子・男子シングルスまで、どの種目でも世界トップクラスの選手を投入できる層の厚さを示しています。
- 女子・男子ともに世界ランキング2位の選手(Wang Manyu、Lin Shidong)が控える
- Wang Chuqin/Sun Yingsha という安定感のあるエースペアがいる
- Sun Yingsha や Wang Yidi など、複数の組み合わせでペアを組める選手が多い
こうした選手層は、長丁場になりがちな混合団体戦で特に生きてきます。一人に頼るのではなく、チーム全体で勝ち切るスタイルが、中国の強さを際立たせています。
日本・フランスにとっての学びと課題
一方で、日本やフランスにとっても、この2試合は距離を測るうえで重要な機会になったといえます。スコアだけを見ると大差に映りますが、要所では競り合いもありました。
- 日本の Yuta Tanaka が、第2ゲームでのビハインドから第3ゲームを奪うなど、粘り強さを見せた
- フランスは、Lin Shidong 相手に第2ゲームで抵抗し、簡単には試合を終わらせなかった
- 日本のダブルスペアも、第3ゲームを奪うなど一方的ではない場面をつくった
中国の牙城を崩すには、ミックスダブルスのような序盤の種目でリードを奪うこと、そして接戦のゲームをものにする勝負強さが不可欠です。今回の結果は厳しい現実であると同時に、次に向けた課題の見取り図にもなっているはずです。
これからの国際卓球をどう見るか
中国の8連勝は、単なる強さの証明というだけでなく、混合団体という新しいフォーマットにどう適応するかを示すケーススタディにもなっています。ミックスダブルスを重視する流れは、今後の国際卓球の戦い方に影響を与えていくかもしれません。
日本をはじめとする各国が、どのようにペアやオーダーを組み、試合の流れを設計していくのか。中国に追いつき、そして追い越すための戦略づくりは、すでに始まっていると言えるでしょう。今回の Mixed Team World Cup は、そのスタートラインを映し出す大会となっています。
スコアだけを見ると「中国が強い」で終わってしまいますが、どの局面で差がつき、どこに食い下がる余地があるのかを眺めてみると、国際卓球の次の一手が少し見えてきます。試合内容を振り返りながら、自分なりの勝つための条件を考えてみるのも面白いかもしれません。
Reference(s):
China beat France for 8th straight win at ITTF Mixed Team World Cup
cgtn.com








