ハルビン氷上収穫祭が第5回開催 アジア冬季競技大会へつながる氷のまちづくり
中国・ハルビンの松花江で行われた第5回ハルビン氷上収穫祭は、冬の観光とアジア冬季競技大会をつなぐ動きとして、2025年の国際ニュースの一つとなりました。氷を「収穫」する現場から、アジアの冬のスポーツシーンまでを見渡します。
氷上で始まる冬の祭典、第5回ハルビン氷上収穫祭
2025年初めの土曜日、中国黒竜江省ハルビン市を流れる松花江の氷上で、第5回ハルビン氷上収穫祭が開幕しました。分厚く凍った川の上に特設会場が設けられ、オープニングセレモニーには地元の人々だけでなく、多くの観光客も集まりました。
セレモニーでは、伝統的な民俗儀式が行われる中、今季最初の氷のブロックが松花江から慎重に引き上げられました。観客は、重機と人の力を組み合わせて巨大な氷を切り出す様子を間近で見守り、威勢のよいかけ声とともに歓声が上がったと伝えられています。
会場では、氷の切り出しの見学だけでなく、さまざまなアクティビティや出店も用意されました。参加者は、温かいローカルフードを味わいながら、冬の川辺の空気とにぎわいを楽しんだということです。
収穫された氷はどこへ?アジア冬季競技大会と氷雪の街
この氷上収穫祭の大きな特徴は、イベントが終わった後も続く「氷の旅」です。数週間をかけて切り出された松花江の氷は、その後、市内の大型氷雪テーマ施設「ハルビン氷雪大世界」の建設に使われました。
さらに、このシーズンには、2025年2月に開催予定だったアジア冬季競技大会の会場や氷像づくりにも、この氷が活用される計画でした。スポーツイベントと地域の冬祭りが連動することで、
- 観光客にとっては、競技だけでなく街全体を楽しめる体験の拡大
- 地域にとっては、インフラや観光資源を有効に活用する好機
といった効果が期待されていました。国際スポーツ大会と地域イベントを組み合わせるこの発想は、アジアの他都市にとっても参考になりそうです。
マスコット雪像がつくる「撮りたくなる」景観
収穫祭の会場近くの松花江河畔には、アジア冬季競技大会のマスコットである「Binbin」と「Nini」をかたどった高さ6メートルの巨大な雪像が設置されました。大会マスコットの存在感を、冬の川辺の風景の中で視覚的にアピールする狙いがうかがえます。
この2体の雪像は、オープニング当日から訪れた人々の人気スポットとなり、多くの来場者が写真撮影の列をつくりました。SNSでの共有を意識したようなダイナミックなスケール感は、オンライン発信に慣れた世代にも響きやすい仕掛けといえます。
冬の観光と地域経済にとっての意味
ハルビンの氷上収穫祭は、単なる観光イベントにとどまらず、
- 自然環境(凍った川)を地域資源として生かす試み
- スポーツ大会と連動した都市ブランディング
- ローカルフードや民俗文化の発信の場
としても機能しています。冬の厳しい寒さを「不利な条件」としてではなく、「強み」として捉え直す視点は、日本を含む寒冷地域にとっても示唆に富むものです。
国際ニュースとしてこの動きを眺めると、アジアの都市が気候や地理条件を生かしながら、スポーツと観光、文化を束ねて新しい体験価値をつくろうとしている流れの一つといえます。日本の読者にとっても、地域の冬イベントやスポーツ大会をどう組み合わせ、どのように物語として発信していくかを考えるヒントになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








