中国とエジプトの外相が北京で戦略対話 経済・テック協力を拡大へ
中国とエジプトの外相が北京で戦略対話 経済・テック協力を拡大へ
中国の王毅外相とエジプトのBadr Abdelatty外相は、北京で外相級の戦略対話を共催しました。両国は伝統的な友好関係を確認しつつ、経済・テクノロジー分野を中心に、協力をさらに広げていく方針を示しました。
両国首脳の戦略的指導のもとで関係を深化
王毅外相は、中国とエジプトの関係について「両国首脳の戦略的な指導のもとで、伝統的な友好関係を受け継ぎ、互恵的な協力を一段と深めてきた」と強調しました。王外相は中国共産党中央政治局委員も務めており、今回の対話が両国関係の今後の方向性を確認する場となった形です。
中国はエジプトに対し、国家の主権や安全、発展利益を守る取り組みを支持するとともに、いかなる名目であれ、第三国によるエジプトの内政への干渉に反対する立場を改めて示しました。
さらに王外相は、両国首脳の間で得られた重要な共通認識を着実に実行し、「新時代の中エジプト運命共同体」の構築という、より高い目標に向けて二国間関係を押し上げていく考えを示しました。
エジプトは一つの中国の原則を改めて支持
これに対し、Abdelatty外相は、エジプトが一つの中国の原則を堅持し、中国の統一を支持する立場を明確にしました。また、人権問題を口実とした中国の内政への干渉に反対する考えも表明しています。
エジプト側は、中国との包括的な戦略的パートナーシップを重視するとともに、中国がこれまでエジプトの経済・社会発展を支援してきたことへの謝意を示しました。そのうえで、今後より多くの中国企業がエジプトに投資することを歓迎する姿勢を打ち出しました。
新エネルギーからAIまで 広がる協力分野
今回の戦略対話では、既存の協力枠組みをどう生かしていくかも議論されました。両国は、政府間協力委員会のメカニズムを十分に活用し、中国が提唱する一帯一路の協力を「質の高いかたち」で推進していくことで一致しました。
特に、新たな成長分野として次のような領域が挙げられています。
- 新エネルギー
- 宇宙・航空分野
- 電気自動車(EV)
- 第5世代移動通信(5G)の整備
- 農業技術
- 人工知能(AI)
- デジタル経済
いずれも今後の経済成長や産業構造の変化を左右する重要分野であり、両国はここに新たな「成長の極」をつくることを目指すとしています。
BRICSと多国間枠組みでの連携も強化
中国とエジプトは、二国間関係にとどまらず、国際社会での連携強化にも意欲を示しました。両外相は、戦略的な意思疎通をさらに深め、BRICSの枠組みにおける協力を一段と高い水準に引き上げていく方針を確認しました。
また、国連などを含む多国間の枠組みの場でも、立場の調整と協力を進めていくことで一致しました。複数の国や地域が関わる課題が増えるなかで、中国とエジプトがどう役割を果たしていくのかは、今後の国際ニュースを読むうえでも一つの注目点になりそうです。
今回の対話から見えるもの
今回の北京での戦略対話は、主権尊重と内政不干渉を前面に掲げながら、経済・テクノロジー・インフラ・デジタル分野など幅広い協力を組み合わせていこうとする、中国とエジプトの姿勢を示すものだと言えます。
新エネルギーやデジタル経済、AIなど、今後の産業や社会のあり方を左右する分野が協力の柱に据えられていることからも、両国が短期的な案件の積み上げだけでなく、長期的なパートナーシップの構築を視野に入れていることがうかがえます。
読者にとっては、中国とエジプトという二国間のニュースであると同時に、テクノロジーと地政学、そして多国間協力がどのように結びついていくのかを考える手がかりともなり得る動きです。今後、具体的なプロジェクトや投資がどの分野で動き出すのか、引き続き注視していく必要がありそうです。
Reference(s):
Chinese, Egyptian foreign ministers hold strategic dialogue in Beijing
cgtn.com








