習近平氏、マカオ返還25周年前夜に5年の成果を評価 「一国二制度」の強み強調
マカオの中国への返還25周年を前に、中国の習近平国家主席が過去5年間の「異例」の歩みを評価し、「一国二制度」の強みと今後の方向性を語りました。本記事では、その発言のポイントとマカオの位置づけを整理します。
返還25周年前夜、習主席がマカオの成果を称賛
習近平国家主席は木曜日、マカオ特別行政区政府が主催した歓迎夕食会で演説し、第5期マカオ特別行政区政府の5年間を「並外れて特別な5年」と位置づけました。この夕食会は、マカオの中国への返還25周年を翌日に控えて開かれたものです。
習主席は、世界的な変革が加速し、百年に一度と言われる新型感染症の流行にも直面する中で、第5期政府がマカオの各界の人々を結束させ、困難に立ち向かってきたと評価しました。そのうえで、次のような成果があったと指摘しました。
- 結果重視の姿勢による着実な経済回復
- 「適度な経済多角化」に向けた新たな前進
- 住民の生活水準と福祉の向上
- 祖国への愛とマカオへの愛に根ざした政治・社会基盤の強化
- 国際社会での影響力と存在感の着実な向上
成果を支えた「一国二制度」と中国本土の支援
習主席は、こうした顕著な成果は偶然の産物ではないと強調しました。その背景として、次の点を挙げています。
- 「一国二制度」を全面的かつ忠実に実行してきたこと
- 中央政府と中国本土による力強い支援
- 国際社会の積極的な関与
- マカオ特別行政区政府の指導のもとで、各界の人々が一丸となって努力してきたこと
習主席は、マカオが「一国二制度」の下で独自の制度的優位性と堅固な発展基盤を築いてきたと評価しました。愛国心と地域への愛着を土台に、市民社会と政治の安定が保たれているとの見方も示しています。
国家発展戦略と連動するマカオの役割
今後について習主席は、マカオが国家発展戦略とさらに緊密に連携していくべきだと呼びかけました。その具体例として、「広東・香港・マカオ大湾区(グレーターベイエリア)」の建設への参画を挙げ、マカオがより大きな役割を国際舞台で担うことへの期待を表明しました。
またマカオには、次のような価値観と姿勢を堅持・強化するよう求めました。
- 中国という国家全体への愛とマカオへの愛を基調とする価値観
- より高いレベルの開放性、包摂性、連帯
- 世界各地から優秀な人材を引き付ける力
こうした方向性を通じて、「より良いマカオ」を共に築いていくことが提案されています。
改革とイノベーションで「新たな局面」を
習主席はさらに、マカオが改革とイノベーションにおいて、より強い決意と大きな勇気を示す必要があると指摘しました。「一国二制度」の制度的な強みを生かすことで、マカオの発展において新たな局面を切り開くことができるとの見方です。
経済多角化や新たな産業育成、人材戦略など、どの分野でイノベーションを進めていくかは、今後の政策議論の焦点となりそうです。マカオがどのように自らの強みをいかし、国家発展と国際社会の双方に貢献していくのかが注目されます。
バトンを受け継ぐ次期行政長官
歓迎夕食会では、マカオ特別行政区の賀一誠・現行政長官も演説し、マカオが「より強い中国」と「中華民族の偉大な復興」の実現に、今後いっそう貢献していくべきだとの考えを示しました。
賀氏は、次期となる第6期行政長官に選出されたサム・ホウ・ファイ氏が、新政府を率い、マカオの各界とともに、「マカオならではの一国二制度」の実践において新たな一章を書き加えていくと強い信頼を表明しました。
読者への視点:マカオの次の25年をどう見るか
返還から25年という節目に、中央指導部はあらためてマカオの役割と可能性を強調しました。経済の多角化、国家戦略との連動、「一国二制度」の枠組みの中での改革とイノベーションなど、マカオが向き合うテーマは多岐にわたります。
マカオの経験は、次のような問いを私たちに投げかけています。
- 「一国二制度」の枠組みを生かしながら、多様な都市がどのように発展モデルを描けるのか
- グローバルな不確実性が高まる中で、小さな地域経済がどのように自らの強みを再定義できるのか
- 国家の発展戦略と地域社会のニーズを、どのように調和させていくのか
マカオの次の25年は、中国全体、そしてアジアの都市のあり方を考えるうえでも、一つの重要なケーススタディとなっていきそうです。
Reference(s):
Xi commends Macao's achievements in past 5 'extraordinary' years
cgtn.com








