雪ではしゃぐシベリアトラ 中国・瀋陽の公園で冬支度 video poster
中国東北部・瀋陽のシベリアトラ公園で、冬の訪れを楽しむトラたちの姿が話題になっています。気温がぐっと下がるなか、100頭を超えるシベリアトラが雪の上ではしゃぎ、その冬支度を支える飼育員の工夫も伝えられています。
雪ではしゃぐシベリアトラ
中国東北部、遼寧省瀋陽市にある瓜坡シベリアトラ公園(Guaipo Siberian Tiger Park)では、ここ数日の冷え込みがシベリアトラたちへの「冬の贈り物」になっているといいます。園内で暮らす100頭以上のトラは、積もった雪の上を駆け回ったり、森の中をゆったりと歩き回ったりしながら、冬ならではの環境を満喫しています。
中には、木々の周りに集まって身を寄せ合い、互いの体温で温まりながら過ごすトラの姿も見られました。厳しい寒さの中でも、雪と戯れる様子からは、力強さとどこか無邪気な一面が垣間見えます。
報道に添えられたカバー写真は、同じく中国東北部の黒竜江省ハルビン市にあるシベリアトラ公園で、2023年1月6日に撮影されたアーカイブ画像です。過去の一枚ではあるものの、雪景色の中でたたずむシベリアトラの姿は、今回の瀋陽の様子とも重なります。
飼育員がつくる「ぬくもりの冬」
トラたちが冬を快適に過ごせるよう、飼育員の細かな配慮も続いています。園で働く宋海山(ソン・ハイシャン)飼育員によると、寒さと湿気の両方に備えた工夫が行われているといいます。
宋さんは、次のように話しています。
「冬は寒いので、トラが寒さに耐えられるよう、牛肉や豚肉など肉類をいつもより多く与えています。また、冬は地面が湿りやすいので、屋外の運動場には定期的に乾いたわらを敷き、冷えを防いでトラたちを温かく保てるようにしています」
十分な栄養と、体を冷やさない寝床――この二つを整えることで、トラたちは雪の中でも健康を保てます。実際、園内では乾いたわらの上で気持ちよさそうに寝そべり、日向ぼっこを楽しむトラたちの姿も確認されています。
- エサに牛肉や豚肉を増やし、寒さに備えたエネルギーを確保
- 屋外エリアに乾いたわらを敷き、地面の冷えと湿気から守る
- 日差しの差し込む場所を整え、トラが自然に日光浴できる環境を用意
冬の動物ニュースが私たちに問いかけるもの
シベリアトラのような大型肉食動物が雪の中で遊ぶ映像は、一見すると「癒やし」のニュースですが、その背景には、日々の観察と細かなケアを欠かさない飼育員の仕事があります。寒さが厳しくなる季節ほど、その姿ははっきりと浮かび上がります。
都市部で生活する多くの人にとって、野生動物と接する機会は限られています。だからこそ、こうした国際ニュースや動物園の話題をきっかけに、
- 人と動物がどう共生していくか
- 動物園という場が果たせる役割は何か
- 遠い地域の「冬の景色」をどう想像し、共有するか
といった問いを静かに考えてみることもできます。
瀋陽のシベリアトラ公園での一コマは、スマートフォンの小さな画面越しに、雪の冷たさと、動物たちのぬくもり、そしてそれを支える人間のまなざしを伝えてくれます。家族や友人、SNS上のコミュニティで、この冬の話題として共有してみるのもよいかもしれません。
Reference(s):
Siberian tigers frolic in snow at a park in NE China's Shenyang
cgtn.com








