中国とフィリピン、南シナ海協議を開催 対話継続で安定模索
リード:中国とフィリピンが南シナ海問題を巡る二国間協議メカニズムの第10回会合を厦門で開催し、平和と安定の重要性を再確認しつつ、対立の管理と協力の継続を話し合いました。
南シナ海を巡る第10回協議、厦門で開催
中国外務省の発表によると、南シナ海に関する二国間協議メカニズム(BCM)の第10回会合が、中国東南部の福建省厦門市で木曜日に開かれました。会合は、中国側の陳暁東外務次官と、フィリピン外務省のマリア・テレサ・P・ラザロ次官が共同で議長を務めました。
このBCMは、南シナ海問題に関する中国とフィリピンの協議の枠組みであり、今回は同枠組みの第10回会合です。外務省によれば、南シナ海情勢をめぐって率直かつ建設的な意見交換が行われたとされています。
平和と安定を共通の利益と位置づけ
両国は、南シナ海における平和と安定の維持が、中国とフィリピンを含む地域の国々の共通の利益にかなうとあらためて確認しました。そのうえで、海上の対話と意思疎通を強化し、海洋に関する相違や意見の食い違いを適切に処理していくことで一致しました。
緊張が高まりやすい海域で、あらためて対話とコミュニケーションの重要性を打ち出した形であり、メッセージ性のある一歩といえます。
中国側、フィリピンの最近の動きに懸念表明
一方で中国外務省によると、中国側は最近のフィリピンによる南シナ海での行動について、侵害的で挑発的な行為だとしたうえで、フィリピン側に対して厳正な申し入れを行ったとしています。また、両国間の海洋紛争を誇張し、過度に争点化していると指摘しました。
中国側は、南シナ海に関する行動宣言の規定を厳格に順守するようフィリピンに促し、対話と協議を通じて相違を適切に処理し、海上の状況を共同で管理するよう呼びかけました。さらに、二国間関係をできるだけ早く正しい軌道に戻すべきだと強調しています。
沿岸警備や環境など、実務協力も継続へ
今回の会合では、海上保安、海洋の科学技術、環境保護などの分野で、実務的な海洋協力を引き続き推進していくことでも合意しました。
意見の違いが存在する一方で、共通の関心を持つ分野では協力を続ける方針を確認した形です。こうした協力が進めば、現場レベルでの信頼醸成にもつながる可能性があります。
対立と対話が併存する南シナ海情勢
今回の二国間協議メカニズムの第10回会合は、南シナ海を巡る中国とフィリピンの関係が、対立と対話の両面を抱えていることをあらためて示しました。
- 南シナ海の平和と安定の重要性を再確認
- 海上での対話と意思疎通の強化で一致
- 相違の適切な処理と海上状況の共同管理を呼びかけ
- 海上保安や海洋科学技術、環境保護などの協力は継続
南シナ海を巡る協議の場が継続し、どのように具体的な行動へとつながっていくのかは、今後の地域情勢を見ていくうえで重要なポイントとなりそうです。
Reference(s):
China, the Philippines hold consultation meeting on South China Sea
cgtn.com








