習近平国家主席、クロアチア大統領ミラノビッチ再選に祝電 中国・クロアチア関係を強調
中国の習近平国家主席は木曜日、クロアチアのズラン・ミラノビッチ氏の大統領再選を祝うメッセージを送り、中国とクロアチアの関係をさらに発展させる考えを示しました。今回の動きは、2025年現在の国際情勢の中で、中国が各国とどのように関係を深めようとしているのかを読み解く一つの手がかりとなります。
祝電のポイント:中国・クロアチアは「良き友人で良きパートナー」
習主席は祝電の中で、中国とクロアチアの関係について、伝統的な友好の歴史があり、互いに尊重と信頼に基づく「良き友人」「良きパートナー」だと強調しました。
このメッセージからは、単なる儀礼的な祝意にとどまらず、今後も両国関係を重視していくという政治的なシグナルが読み取れます。特に次の点が印象的です。
- 両国の「深い伝統的友好」をあらためて確認したこと
- 相互尊重と相互信頼をキーワードに据えたこと
- クロアチアの指導者個人への信頼と期待を示したこと
一帯一路を通じた「高品質」協力を評価
習主席はここ数年、中国とクロアチアが一帯一路(ベルト・アンド・ロード)協力を「高品質」に進めてきたと評価しました。一帯一路は、インフラや貿易、人の往来などを通じて地域間のつながりを強めることを目指す構想です。
祝電では、両国が開放性を保ちつつ、「互恵」と「ウィンウィン(双方に利益がある)」の原則に基づき、さまざまな分野で協力してきたと述べられています。こうした表現は、両国関係が単なる政治的友好にとどまらず、実務的な協力にも支えられていることを示しています。
「互恵・ウィンウィン」が意味するもの
中国の対外メッセージで頻繁に使われる「互恵・ウィンウィン」という言葉は、どちらか一方だけが利益を得るのではなく、双方に経済的・社会的なメリットがある形で協力を進めるという考え方を指します。
今回の祝電であらためてこの表現が使われたことは、中国とクロアチアの協力が、双方にとって納得感のある成果を生んでいる、というイメージを打ち出す狙いがあると見ることもできます。
「それぞれの近代化の道」を共に歩むパートナーへ
習主席は、自身が中国・クロアチア関係の発展を重視しているとした上で、ミラノビッチ氏とともに、両国が「それぞれの近代化の道」を手を携えて進んでいくことに意欲を示しました。
ここで言う「近代化」は、単に経済成長だけでなく、社会の安定や生活水準の向上など、幅広い意味を含む言葉として使われています。中国とクロアチアが、それぞれ異なる歴史や制度を持ちながらも、共通のテーマとして「近代化」を掲げている点は注目されます。
「包括的協力パートナーシップ」の新たな章へ
習主席は、両国が「包括的協力パートナーシップ」の新たな章を開くことへの期待も表明しました。包括的協力とは、特定の分野に限定せず、政治、経済、文化など多方面で協力を深めていく関係を意味します。
今回の祝電は、クロアチアの政権継続に合わせて、中国側があらためて両国関係の枠組みと方向性を確認したメッセージだと受け止めることができます。リーダー同士の信頼関係が長期的な協力の土台になる、という発想が前面に出ていると言えるでしょう。
今回の動きから何を読み取るか
一見すると短い祝電ですが、そこにはいくつかの重要なポイントが込められています。
- 中国とクロアチアの伝統的な友好関係の再確認
- 一帯一路を軸とした実務的な協力への評価
- 互恵とウィンウィンを掲げた今後の協力拡大への意欲
- 両国がそれぞれの近代化の道を歩む上でのパートナー意識の強調
2025年の国際情勢の中で、各国がどのようにパートナーシップを築き、どの価値観や原則を前面に出しているのかを読み解くことは、国際ニュースを理解するうえで重要になっています。今回の中国とクロアチアのやり取りも、その一つの事例として捉えることができそうです。
Reference(s):
Xi congratulates Milanovic on reelection as Croatian president
cgtn.com








