上海の歴史街区に潮汕英歌舞 春節前に伝統芸能が彩り
中国・上海の歴史的な街区インレットで、広東省潮汕地域の伝統芸能である英歌舞が披露され、来年の春節(旧正月)を前に、地元の人びとや観光客を楽しませました。武術と地方オペラが融合した迫力ある踊りは、邪気を払い、幸運と福を招くといわれています。
広東省潮汕から27人の民間芸術家が出演
今回のイベントには、広東省の潮汕地域から27人の民間芸術家が上海を訪れ、英歌舞のステージを披露しました。会場となったのは、古い建物が残る上海の歴史的街区インレットで、通りには立ち止まって見入る人が絶えず、観光客と地元の人びとでにぎわったとされています。
観客は、日常の買い物や観光の途中で足を止め、間近で英歌舞の力強い動きを体感しました。オンラインで動画を見ることが多い若い世代にとっても、目の前で展開されるライブパフォーマンスは新鮮な体験になったはずです。
潮汕英歌舞とは 武術と地方オペラが溶け合う踊り
潮汕英歌舞は、広東省潮汕地域に伝わる伝統的な民間芸能です。踊りの中には、武術を思わせるダイナミックな動きと、地方のオペラ(地方劇)の要素が取り入れられているのが特徴とされています。
英歌舞の公演は、邪気を払い、良い運を祈り、人びとに福をもたらすものだといわれてきました。春節のような節目の時期に上演されることで、「新しい一年を良いものにしたい」という願いを共有する場にもなります。
歴史的街区インレットで見る伝統芸能の意味
今回、英歌舞の舞台となったインレットは、歴史的な建物が並ぶ上海の一角です。古い街並みと伝統芸能が組み合わさることで、観光地としての魅力だけでなく、「街の記憶」と「地域文化」を同時に感じられる空間が生まれています。
地元以外の地域の民間芸能が都市の中心部にやってくることで、上海の人びとにとっては中国各地の文化を身近に知るきっかけになり、訪れた観光客にとっては、偶然出会ったライブパフォーマンスとして強い印象を残します。
日本からどう見るか ローカル文化の力
日本でも、祭りや伝統芸能が「厄を払う」「福を招く」といった意味を持つことは少なくありません。潮汕英歌舞が上海の街中で上演されたニュースは、地域に根付いた文化が、時代や場所を超えて人びとを引きつける力を持つことをあらためて示しているように見えます。
2025年末の今、海外の都市で行われているこうした取り組みを知ることは、日本の地域文化や祭りをどう未来につなぐかを考えるヒントにもなります。スマートフォンの画面越しだけでなく、「生」で文化を体験する機会をどう増やしていくか――そんな視点から、この上海の英歌舞公演を捉えてみるのも一つの見方です。
Reference(s):
cgtn.com








