冬季五輪女王・徐夢桃が語る「自分はすごい」と信じる力 video poster
2022年北京冬季五輪の女子エアリアルで金メダルを獲得したフリースタイルスキー選手、徐夢桃(シュー・モンタオ)が、自身のキャリアとこれからについて語りました。「徐夢桃、あなたは本当にすごい」と自分に言い聞かせる言葉には、挫折と挑戦をくり返してきたトップアスリートならではの重みがあります。英語ニュースチャンネルCGTNのスポーツ番組Sports Sceneで、司会のShen Xiangのインタビューに答え、これまでの歩みと今後への思いを静かに語りました。
2022年北京冬季五輪の「Am I No.1?」
中国のエアリアル界を代表する徐夢桃は、2022年の北京冬季五輪で悲願の金メダルを手にしました。表彰台の頂点に立てると知った瞬間、思わず観客に向かって「私が1位? ナンバーワン?」と叫んだシーンは、多くの人の記憶に残っています。
「あの瞬間は心の底から出たもので、抑えようのない感情でした」と徐は振り返ります。4歳でスポーツに出会ってから28年、長く胸の内にあった五輪への思いが一気にあふれ出た時間だったといいます。
北京での金メダルについて、彼女は「努力がいつ報われるかは誰にも分からない。でも、いちばん大事な場面で必ず実を結ぶ」と語り、結果だけでなく、そこに至る選択と覚悟の積み重ねこそが自分を支えてきたと強調しました。
2024年、ナショナルチーム復帰と4つの金メダル
その北京冬季五輪から時間がたつ中、徐は2024年4月に中国ナショナルチームへ復帰しました。復帰後も好調を維持し、国内のナショナルチャンピオンシップとナショナルカップではチームメートとともに4つの金メダルを獲得、さらにアジアカップでも金メダルに輝きました。
「これらの結果は、自分が得意であり、大好きでもあるエアリアルという種目への自信を取り戻す大きな助けになりました」と徐は話します。五輪王者となった後も、なお自分の競技力に疑いを持つ時期があったものの、一つひとつの大会がその不安を溶かしていったといいます。
ハルビンからミラノ・コルティナへ:アジア冬季大会と2026年五輪
徐はインタビューで、中国東北部・黒竜江省ハルビン市で開催される第9回アジア冬季競技大会に向けた思いも語りました。開催国として良い結果を残したいという気持ちに加え、自身の次のステージへの重要なステップだと位置づけています。
「ハルビンでのアジア冬季競技大会は、ミラノ冬季五輪に向けた準備の重要な一部です。全力を尽くしたいですし、一歩一歩、段階を踏んで準備しています」と徐。視線の先には、2026年に予定されているミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪があります。
「徐夢桃、あなたはすごい」──自分にかけるメッセージ
五輪金メダリストであり世界女王でもある徐ですが、実は常に自信に満ちあふれていたわけではないと明かします。それでも、時間とともに自分自身を信じる力が少しずつ育ってきたといいます。
「徐夢桃、あなたは本当によく頑張ってきた。それだけの価値があった」。そんな言葉を、自分に向けてかけていると徐は語ります。「意志あるところに道は開ける。限られた時間の中で、多くを成し遂げてきた。あなたは優秀で、努力家で、明るくてタフ。これまでの旅は価値があったし、これからはもっと素晴らしくなる」。
そして彼女は、これからの人生で大切にしたいこととして、健康を守ること、前向きな心を保つこと、自分自身を大切にすること、家族や社会を愛すること、そして支えてくれたファンや友人への感謝を挙げます。「幸せな人生があなたを待っている」と、自分に、そして同じように努力を続ける人々に語りかけるようでした。
私たちへのヒント:結果だけがすべてではない
徐のメッセージは、スポーツファンだけでなく、日々プレッシャーや不安と向き合う私たちにも響くものです。結果が出ない時期が続いても、目の前の一歩を積み重ねること、自分を少しだけ肯定してあげることの大切さを教えてくれます。
彼女の言葉から、次のようなヒントが見えてきます。
- 努力がいつ報われるかは分からないが、「ここぞ」という瞬間のために続ける。
- 成功を「完結」と捉えるか、「新たな出発」と見るかは自分次第。
- 自分に厳しくするだけでなく、「よくやっている」と認めるセルフ・トークも必要。
- 健康や家族、支えてくれる人たちへの感謝が、長いキャリアを支える土台になる。
2026年に向けて再び大きな舞台を見据える徐夢桃。その歩みは、結果よりもプロセスを大切にしながら、自分を信じ続けることの難しさと尊さを静かに物語っています。
Reference(s):
Talk Sports: Olympic champion Xu Mengtao to herself – you're amazing
cgtn.com








