中国映画『哪吒2(Ne Zha 2)』、中国史上最高の興行収入を達成
中国映画『哪吒2(Ne Zha 2)』が、今年2月に中国映画史上最高の興行収入を達成しました。本記事では、その記録更新の中身と国際展開の広がりを、日本語でコンパクトに整理します。
中国映画史上初の9 billion yuan超え
映画データプラットフォームBeacon Proの集計によると、2025年2月12日14時30分(北京時間)時点で、『哪吒2(Ne Zha 2)』の興行収入は先行販売分を含めて9.279 billion yuan(約12億9,000万ドル)に達しました。これは、中国映画として初めて9 billion yuanの大台を超えた作品となったことを意味します。
同時点で本作は、世界のアニメ映画ランキングで5位、世界興行収入ランキング全体でも24位に位置づけられていました。中国国内だけでなく、世界市場でも存在感を示した数字だと言えます。
米国公開前から見えた高い期待
『哪吒2』は2月中旬に米国でプレミア上映され、その後2月14日に正式公開されました。公開前から米国の上映館では事前販売(プレセール)の時点で座席占有率が90%を超える回が相次ぎ、人気の回は前もって完売するなど、高い期待が数字となって表れていました。
中国発のアニメ映画が、公開前から北米市場でここまでの注目を集めるケースはまだ多くありません。『哪吒2』は、物語性やビジュアル面だけでなく、中国の作品がどこまで世界で支持されるのかという「試金石」としても受け止められていたと言えるでしょう。
アジア・太平洋、アフリカへと広がる公開網
北米以外でも、『哪吒2』は2月13日にオーストラリア、ニュージーランド、フィジー、パプアニューギニアでの公開が予定されていました。さらに、シンガポール、マレーシア、エジプト、南アフリカ、パキスタン、日本、韓国など、複数の国と地域で順次公開される計画も示されていました。
アジアやアフリカ、中東を含む幅広い地域で劇場公開が組まれたことは、中国発アニメ映画が「自国市場中心」から「初めから世界市場を見据える」段階に入りつつあることを象徴しています。日本の観客にとっても、中国映画やアニメ作品をスクリーンで体験する機会が、今後さらに増えていくかもしれません。
2025年の映画市場を見る一つのレンズに
興行収入9.279 billion yuanという記録は、中国映画市場の規模拡大と、アニメというジャンルの強さをあらためて示しました。同時に、米国やアジア太平洋など海外での公開戦略は、ポスト・パンデミック時代の国際映画ビジネスのあり方を考える上でも示唆に富んでいます。
『哪吒2』の動向を追うことは、単に一つのヒット作品を眺めるだけでなく、中国映画の国際展開や、世界の観客がどのような物語に反応しているのかを考える手がかりにもなります。2025年の映画と国際ニュースを読み解く素材の一つとして、引き続き注目していきたい作品です。
Reference(s):
cgtn.com








