U20アジアカップ準々決勝、中国は土壇場弾でサウジに敗れW杯出場ならず
U20アジアカップ準々決勝で開催国の中国がサウジアラビアに0-1で敗れ、来年チリで行われるFIFA U20ワールドカップ出場権を逃しました。終了間際の決勝点とPK失敗が、若い代表チームの明暗を分けました。
試合の概要 土壇場の一撃で勝負あり
この試合は、中国南部の広東省深圳市で行われました。ベスト4入りとU20ワールドカップ出場権が懸かった一発勝負の準々決勝で、中国は立ち上がりから積極的にボールを動かし試合を主導しましたが、最後に勝利をつかんだのはサウジアラビアでした。
スコアは後半アディショナルタイムまで0-0のまま推移しましたが、95分に決勝点が生まれ、中国は0-1で惜敗しました。
決勝点のシーン アディショナルタイム95分の右足ショット
勝負を決めたのは、サウジアラビアの交代出場選手Amar Alyuhabiでした。95分、Talal HajiのクロスにAlyuhabiが反応し、角度のない位置から右足を振り抜きます。
シュートはゴール右下隅へと正確に飛び、中国のゴールキーパーを破りました。この一撃が、そのまま準決勝進出とU20ワールドカップ出場権を左右する決定的なゴールとなりました。
主導した中国 それでもこじ開けられなかったゴール
内容面では、中国がボール支配で優位に立ちました。自陣から丁寧にビルドアップし、サイド攻撃や中央突破を織り交ぜながらチャンスを作り続けましたが、最後の場面で精度を欠きました。
前半30分には、Wang Yudongが右足で決定機を迎えましたが、シュートはわずかにゴール枠を外れます。後半59分には、再びWang Yudongがペナルティエリア内でファウルを受け、PKを獲得しました。
しかし、キッカーを務めたLiu Chengyuのシュートは、サウジアラビアのゴールキーパーに止められてしまいます。試合全体を通じて中国は好機を作りながらも決めきれず、決定力の差が結果に直結する形となりました。
采配の対照 ベストメンバーの中国と温存策のサウジ
中国のDejan Djurdjevic監督は、この大一番に向けてベストメンバーを先発起用しました。一方でサウジアラビアは、Rakan Alghamdi、Talal Haji、Ziyad Alghamdiといった主力選手をあえてベンチスタートとする思い切った選択をしています。
試合が終盤に入ると、サウジアラビアはそれら主力級を次々と投入し、残り30分で一気に攻勢を強めました。途中出場のAlyuhabiとHajiが最後のワンプレーで結果を出したことは、交代カードの切り方が勝敗を左右したことを示しています。
U20ワールドカップ出場権 サウジとオーストラリアが一歩先へ
U20アジアカップの大会規定では、ベスト4に進出した4チームがFIFA U20ワールドカップの出場権を獲得します。中国を破ったサウジアラビアは準決勝進出を決めると同時に、出場枠の一つを確保しました。
もう一つの準々決勝では、オーストラリアがイラクに3-2で勝利し、こちらもベスト4入りとU20ワールドカップ出場を決めています。来年9月から10月にかけてチリで開催予定のFIFA U20ワールドカップには、残る準々決勝の勝者2チームも加わり、アジアから計4チームが世界の舞台に挑むことになります。
中国U20代表にとっての課題と収穫
結果だけを見れば、中国にとってはホームでの痛い敗戦となりました。しかし内容面では、ボール支配やチャンスメークの部分で一定の手応えもありました。特に試合の大半を主導したことは、今後の世代強化に向けた前向きな材料と言えます。
一方で、勝負どころでの決定力やメンタル面の強さ、終盤の試合運びといった点には、明確な課題も浮かび上がりました。
- ボール支配と試合の主導権を握る力は示せた
- PKを含む決定機で確実に決め切る力の重要性が改めて突きつけられた
- 交代選手への対応や終盤のゲームマネジメントに改善の余地がある
ホームで味わった悔しさは、次の国際大会へ向けた大きな原動力になり得ます。アジアの若い世代がこうしたハイレベルな試合を重ねることで、地域全体の競争力も高まっていくでしょう。中国U20代表にとっても、この経験をいかに次につなげるかが問われます。
Reference(s):
China lose to Saudi Arabia in U20 AFC Asian Cup quarterfinals
cgtn.com








