深圳・曾氏宗祠で広東ライオンダンス 客家文化の息づかい
広東省深圳市宝安区にある曾氏宗祠で、色鮮やかな広東ライオンダンスの公演が行われました。石造りの宗祠の前で舞う獅子が、地域の歴史と文化を鮮やかに映し出しました。
客家文化を伝える曾氏宗祠とは
曾氏宗祠とその建築群は、花崗岩を用いて建てられた建物で、曾氏一族が先祖や古代の学者をまつる場所です。客家文化の一例であり、「深圳の起源」を示す建築遺産とされています。
広東ライオンダンスとは
今回披露された広東ライオンダンスは、中国に伝わる南方系の獅子舞である南派の獅子舞の一種です。その起源は、618年から907年まで続いた唐代の宮廷で行われていた王室の獅子舞にさかのぼるとされます。
現在見られる形は、1368年から1644年の明代にかけて発展しました。踊りと武術の要素が組み合わさっているのが特徴で、しなやかなステップと力強い動きが一体となった舞となっています。
ユニークな振り付けと獅子のしぐさ
広東ライオンダンスの振り付けには、獅子がかゆいところをかく、たてがみを振る、毛づくろいをする、といった細かなしぐさが盛り込まれています。こうした動きによって、獅子が生きているかのような表情豊かな演技が生まれます。
今回の公演でも、宗祠の入り口を舞台に、獅子が境内を歩き回るように動きながら、コミカルさと迫力をあわせ持つ演技で場を盛り上げました。
中国南部から東南アジアへ広がる人気
広東ライオンダンスは、中国の広東や広西など南部の地域で親しまれているだけでなく、東南アジアの国々でも人気のある伝統芸能です。地域をこえて共有される舞として、多くの人びとに受け入れられてきました。
2025年現在も、こうした獅子舞の公演は、地域の歴史を思い起こしながら人びとをつなぐ役割を果たしています。曾氏宗祠での公演は、客家文化と深圳のルーツに光をあてる一場面となりました。
このニュースから考えたい3つのポイント
- 宗祠という場が、先祖をまつるだけでなく、伝統芸能を通じて地域社会をつなぐ役割も担っていること
- 踊りと武術が融合した広東ライオンダンスが、身体表現としてどのような技や集中力を必要としているのか
- 広東や広西から東南アジアの国々へと広がったライオンダンスが、文化の交流や共有のあり方をどのように映し出しているのか
身近な祭りや行事を思い浮かべながら、地域の伝統芸能が自分たちのアイデンティティやコミュニティづくりにどのような意味を持つのか、周りの人と話してみるきっかけにもなりそうです。
Reference(s):
Lion dance performance sparkles at ancestral hall in Shenzhen
cgtn.com








