中国とニュージーランド外相が北京会談 アジア太平洋と多国間協力を協議
中国の王毅外相とニュージーランドのウィンストン・ピーターズ副首相兼外相が北京で会談し、相互尊重に基づく二国間関係の発展や、アジア太平洋での多国間協力、経済連携の強化など幅広い議題を協議しました。
北京で王毅外相とピーターズ副首相が会談
会談は北京で行われ、中国側からは王毅外相、ニュージーランド側からはピーターズ副首相兼外相が出席しました。両者は、中国とニュージーランドの関係やアジア太平洋の情勢について意見を交わし、今後の協力の方向性を確認しました。
王毅外相「すべての国は平等」 相互尊重と多国間協調を強調
王毅外相は、国の大小や強弱にかかわらず、すべての国は平等であり、それぞれが自国に適した発展の道を選ぶ権利を持つと強調しました。そのうえで、中国とニュージーランドの双方が相互尊重の原則を堅持することの重要性を指摘しました。
また、世界の情勢が変動と混乱が絡み合う中で、中国とニュージーランドが多国間の場で協調を強める必要性が一段と高まっていると述べ、多国間協力の強化を呼びかけました。
経済協力の拡大と人的交流への期待
王毅外相は、中国の「ハイレベルな対外開放」と「巨大な市場」が今後もニュージーランドとの協力により大きな機会を提供していくと説明し、経済・貿易面での連携の余地は大きいとしました。
さらに、ニュージーランドが中国からの留学生や在留中国人に対して、引き続き良好な環境を提供することへの期待も表明しました。教育や人的交流を通じたつながりが、二国間関係の土台を支えているとの認識がにじみます。
アジア太平洋は「共通の家」 太平洋島しょ国との関係にも言及
王毅外相は、アジア太平洋地域は中国とニュージーランドにとって「共通の家」だと述べました。そのうえで、中国がニュージーランドと太平洋島しょ国との伝統的な関係を尊重していることを明らかにし、地域における協調と安定の維持に意欲を示しました。
ピーターズ氏「関係は大きく前進」 一つの中国の原則を再確認
ピーターズ副首相兼外相は、中国とニュージーランドが包括的戦略的パートナーシップを築いて以来、両国関係は大きく進展してきたと評価しました。
また、ニュージーランドはこれまで一貫して一つの中国の原則を堅持してきたと述べ、その姿勢を改めて示しました。そのうえで、今後もあらゆるレベルで交流を一層緊密化し、経済・貿易、農業、防衛、南極などの分野で協力と交流を強めていきたいと表明しました。
さらに、地域および国際問題に関する意思疎通と調整を深め、多国間の枠組みでも中国との協力を強めることで、ニュージーランドと中国の関係をより一層発展させたいとの考えを示しました。
CPTPP・デジタル経済協定への対応も協議
両国は、高いレベルでの往来や対話を維持していくことで一致しました。また、中国の包括的および先進的な環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)への加入や、デジタル経済連携協定(DEPA)に関する議論についても、引き続き意思疎通を図ることで合意しました。
これらの経済枠組みをめぐる協議は、モノの貿易だけでなく、デジタル経済やサービス分野など、将来の成長分野でのルール作りや協力の可能性にも関わるテーマです。
今回の会談が示す三つのポイント
今回の王毅外相とピーターズ副首相の会談からは、次のようなポイントが読み取れます。
- 二国間関係の土台として、相互尊重と平等の原則を改めて確認したこと
- 混迷する国際情勢の中で、アジア太平洋や多国間の場での協調強化を重視していること
- 経済協力の拡大とともに、留学生や在留中国人を含む人的交流の価値が再認識されたこと
アジア太平洋地域の秩序や経済連携をめぐる議論が続く中、中国とニュージーランドがどのように役割を分担し、協力を深めていくのか。今回の会談は、その行方を考えるうえでも注目されるものとなっています。
Reference(s):
Chinese FM Wang Yi meets New Zealand's Deputy PM and FM Winston Peters
cgtn.com








