49歳ジョン・ヒギンズがワールドオープン優勝 スヌーカー国際ニュース
スコットランドのベテラン、ジョン・ヒギンズが中国東部・江西省上饒市で行われたワールドスヌーカー・ツアー(WST)「ワールドオープン」決勝でイングランドのジョー・オコナーを10-6で破り、4年ぶりのランキングタイトルを獲得しました。49歳での復活優勝は、世代交代が進むスヌーカー界で「経験」の存在感を改めて示す出来事となりました。
中国・上饒でベテランが復活優勝
ワールドオープンの決勝は土曜日、ワールドチャンピオン4度の実績を持つヒギンズと、「ジャイアントキラー」と称される20歳年下のオコナーが対戦しました。ヒギンズは10-6で勝利し、2021年のプレーヤーズ選手権以来となる4年ぶりのランキング大会優勝を達成。これでキャリア通算32個目のランキングタイトルとなり、中国でのランキング優勝は4度目となりました。
49歳のヒギンズは、1986年以来となる最年長のランキング大会ファイナリストともされ、ここ数年は決勝での敗戦が続いていました。今回の勝利で、ランキング大会決勝での5連敗という嫌な流れにも終止符を打ったことになります。
試合後、ヒギンズは「うれしいの一言です。この数日間は緊張で神経をすり減らしていて、本当に疲れました。この年齢でまた大きな大会に勝てたことを誇りに思います」と心境を語りました。ここ数年、何度も苦い敗戦を味わってきただけに、「もう優勝できないのではないかと思った時期もあった」とも振り返っています。
第1フレームの攻防が流れを左右
決勝の立ち上がりとなった第1フレームは、長く緊張感のある展開になりました。最終的にヒギンズが66-63でこのフレームをものにし、先手を取ります。ヒギンズは「第1フレームは本当に大きかった。ジョーには最後の黒球で取るチャンスがあった」と振り返り、この1局が試合全体の流れを左右したとの見方を示しました。
勢いに乗ったヒギンズは、その後の第1セッション8フレームのうち5フレームを奪い、6-2と大きくリードして折り返します。安全策(セーフティ)の精度が高く、主導権を握った形です。本人も「一日を通してセーフティがよく決まっていた」と手応えを語っています。
オコナーの反撃と決着のブレーク100
第2セッションに入ると、オコナーも反撃に出ます。第10フレームでは、この決勝で自身最高となる71点のブレークをマークし、反撃のきっかけをつかもうとしました。今大会、世界ランキング1位のジャッド・トランプや、トリプルクラウン新王者ショーン・マーフィーといった強豪を破って勝ち上がってきた勢いを見せた場面でした。
それでも、試合全体の主導権はヒギンズが渡しませんでした。第15フレーム終了時点で9-6とリードを保つと、続くフレームでこの決勝唯一となるブレーク100をたたき出し、そのまま勝負を決めました。
主な数字で振り返るワールドオープン決勝
- 最終スコア:ジョン・ヒギンズ 10-6 ジョー・オコナー
- ヒギンズの最高ブレーク:100(決勝唯一のセンチュリー)
- オコナーの最高ブレーク:71
- ヒギンズのランキングタイトル:通算32勝、うち中国開催で4勝
- ランキング大会決勝での連敗ストップ:5連敗でストップ
「ジャイアントキラー」オコナー、課題と手応え
今大会のオコナーは、強豪を次々となぎ倒した戦いぶりから「ジャイアントキラー」と評されました。世界1位のトランプ、新たなトリプルクラウンホルダーとなったマーフィーらを破り、初のビッグタイトル獲得に王手をかけていました。
しかし決勝では、ここまでのラウンドで見せていたような絶好調のプレーとはいきませんでした。ヒギンズも「ジョーは今週ずっと信じられないようなプレーをしてきたが、きょうはベストゲームではなかった。ショーンやジャッドと戦ったときのような出来ではなかった」と指摘しています。
それでもヒギンズはオコナーの能力を高く評価し、「彼は素晴らしいオールラウンドプレーヤーだ。きょうはたまたま本来の力を出し切れなかっただけで、必ずまたこの舞台に戻ってくるだろう」とエールを送りました。20歳年下のライバルとの決勝は、世代を超えた好カードとして記憶されそうです。
ベテランの底力と次世代の挑戦が交差
今回のワールドオープン決勝は、ベテランと新鋭という対照的な2人のストーリーが交差した一戦でした。49歳でなおトップレベルにとどまり続けるヒギンズは、経験と戦術、精神力の重要性をあらためて示しました。一方で、オコナーのような新世代のプレーヤーが世界1位やトリプルクラウンホルダーを次々と破って決勝まで進んだことは、スヌーカー界の層の厚さと世代交代の進展を感じさせます。
中国東部・江西省上饒市で行われた今大会は、ヒギンズにとって中国での4度目のランキング制覇となりました。会場を沸かせたベテランの復活劇と、新たなスター候補の躍進は、今後のワールドスヌーカー・ツアーの行方を占う上でも象徴的な出来事と言えそうです。
Reference(s):
John Higgins beats Joe O'Connor to win World Open championship
cgtn.com








