川崎フロンターレが上海申花に4-0 ACLエリートで逆転の8強進出
サッカーのAFCチャンピオンズリーグ・エリート決勝トーナメント1回戦第2戦が水曜日に行われ、日本のJ1リーグ・川崎フロンターレが中国スーパーリーグ(CSL)の上海申花に4−0で快勝しました。第1戦の劣勢をひっくり返し、2戦合計4−1で準々決勝進出を決めています。
1点ビハインドからの4−0 川崎が見せた逆転劇
川崎フロンターレは、第1戦をアウェーで0−1と落としており、ホームでの第2戦は最低でも2点差勝利が求められる状況でした。それでも川崎は落ち着いて試合に入ると、主導権を握り続けて相手を圧倒。4−0と完勝し、2戦合計4−1で逆転突破を果たしました。
この結果、上海申花はラウンド16で敗退となり、今大会に出場していたCSLクラブはすべて姿を消すことになりました。アジアの舞台で、Jリーグ勢とCSL勢の明暗が分かれる形になっています。
前半:佐々木旭のスーパーショットで先制
均衡を破ったのは前半24分でした。右サイドでボールを受けた佐々木旭が中央へカットインし、左足でカーブをかけたシュートをゴール左へ突き刺し、川崎が先制点を奪いました。
勢いに乗る川崎は36分にも相手ゴールを脅かします。こぼれ球に反応した高井幸大が押し込み、スタジアムは追加点かと思われましたが、その前のプレーでファウルがあったとして得点は認められませんでした。それでも川崎は守備でも集中を切らさず、上海申花に決定機らしい決定機をほとんど与えませんでした。
後半:ギアを上げた攻撃陣が一気に3得点
後半に入っても川崎ペースは変わりませんでした。64分、右サイドでボールを持った佐々木が今度はクロスで魅せます。正確なボールをエリソンがきっちりと流し込み、スコアは2−0に。この時点で2戦合計は2−1となり、川崎が逆転に成功しました。
わずか3分後の67分には、途中出場の伊藤達哉がネットを揺らし、リードは3点差に拡大します。上海申花はアウェーゴールがなくなった今大会のレギュレーションのもとで、より多くの得点が必要な立場に追い込まれましたが、攻撃に出ようとすると川崎の素早い切り替えに阻まれる展開が続きました。
試合終了間際のアディショナルタイムにはマルシーニョも得点を挙げ、スコアは4−0に。川崎はホームで理想的ともいえる内容と結果を手にし、文句なしの形で準々決勝行きの切符をつかみました。
上海申花とCSL勢にとっての重い敗退
第1戦を敵地で1−0と制していた上海申花にとって、第2戦は守備を固めつつカウンターを狙う展開に持ち込みたかったところです。しかし、立ち上がりから川崎のテンポの速いパスワークとサイド攻撃に押し込まれ、自陣に釘付けになる時間が長く続きました。
終わってみれば2戦合計4−1での逆転負け。今季の大会でCSL勢はすでに全クラブが敗退しており、アジアのトップレベルで勝ち残る難しさがあらためて浮き彫りになった形です。一方で、この経験は今後のリーグや国際大会での戦い方を見直すきっかけにもなりそうです。
スルツキー監督が見る「強度」の差と今後の課題
上海申花を率いるレオニード・スルツキー監督は、試合後に今大会を振り返りながら、アジアのトップクラブとの違いについて言及しました。
監督は「今回が自分にとってAFCチャンピオンズリーグでチームを率いるのは初めてでした。10試合を戦って感じたのは、中国スーパーリーグのチームは、日本や韓国のクラブと比べて試合の強度が足りないということです。今後は、この経験を生かして選手たちの成長につなげていかなければなりません」と語り、差を認めたうえで前向きな姿勢を示しました。
ここでいう「試合の強度」とは、走力や球際の激しさだけでなく、90分を通して高い集中力とテンポを維持し続ける総合的な力を指すと考えられます。川崎フロンターレが見せた主導権の握り方や、リードしてからも攻撃の手を緩めない姿勢は、その一つの具体例と言えるでしょう。
アジアクラブサッカーの現在地を映した一戦
今回の川崎フロンターレ対上海申花の一戦は、単なるラウンド16の一試合にとどまらず、アジアのクラブサッカーにおけるスタイルや強度の差を映し出す試合にもなりました。
川崎にとっては、Jリーグで培ってきたポゼッションと連動性の高い攻撃サッカーが、AFCチャンピオンズリーグ・エリートという国際舞台でも通用することを示したゲームでした。一方、上海申花にとっては、結果こそ厳しいものとなったものの、監督が語るように「強度」の基準をアップデートする機会となったはずです。
アジアのクラブ間でこうした対戦が積み重ねられていくことで、各リーグが互いに刺激を受けながらレベルアップしていくことが期待されます。川崎フロンターレはこの勢いをどこまで準々決勝以降につなげていくのか、そしてCSL勢が次のシーズンでどのような変化を見せるのか。アジアサッカーの行方を追ううえで、引き続き注目が集まりそうです。
Reference(s):
Shenhua overwhelmed by Frontale in AFC Champions League Elite last 16
cgtn.com








